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ストローク

「xx日連続の投稿、すてきです!」
noteの投稿をしたことのある人なら
分かると思うが、
こんな感じのメッセージが、
投稿する度に表示される。
しかも、後半部分のメッセージが
毎回いい感じに変わるのだ。
「noteのスタッフも驚いています!」
とか、
「すっかり習慣になりましたね!」
などなど。

このメッセージが、自分の投稿の
支えになっている、なんてことは
ないのだけれど、嬉しいか嬉しく
ないかと言われれば、それは確かに
嬉しいものだ。
予めプログラミングされ、自動的に
メッセージが選ばれて表示されて
いるだけだと分かっていても、
である。
いわゆる「承認欲求」が満たされる
というやつだ。
これは本能だから、刺激されて
反応するのは当然。

「人に認められたい」
「存在を分かってもらいたい」
というのは、抗うことのできない
本能。
ついつい「承認」を求めてしまう
というのは、人であれば当たり前の
姿だと言える。

その「承認欲求」を満たしてくれる
のが「ストローク」と言われるもの。
心理学の用語で、
「相手の存在を認めること」
というような意味合い。
具体的には、あいさつを交わしたり、
お礼を言ったり、話を聞いたり、、、
これらはみな「ストローク」である。
人が健全に生きていく上で欠かせない、
「心の栄養素」
という言い方をすることも多い。

プラスの「ストローク」だけでなく、
実はマイナスの「ストローク」もある。
子どもの虐待というのは
大変痛ましいことだが、これが
マイナスの「ストローク」に
当たるのだ。
「ネグレクト」(育児放棄)のような
完全放置に比べれば、
「ストローク」を与えているだけ
心理学的にはまだマシ、
という見方も出来る。
虐待をするのであっても、存在自体は
認めていることになるからだ。
「ネグレクト」になると、存在すら
認めていないことになり、
そんな状況ではもはや人は人として
生きていくことすらできない。
勿論、虐待も「ネグレクト」も、
社会的になくしていかねばならない
のは論を待たない。

SNSがこれだけ流行るのも、
「ストローク」をお互いに
投げかけ合うことで、
「承認欲求」を満たし合う
仕組みだから。
「いいね!」ボタンは世紀の発明!
と言われるゆえんである。
noteの投稿後メッセージも、
この辺を意識して上手に作り込まれて
いるということなのだ。

「ストローク」は、
与えられるだけ与えた方がよい。
与えても、自分の分が
減るわけではない。
むしろ、
「与えよ、さらば与えられん」
という聖書の名言通り、
むしろ「ストローク」をいただく
ことが増えるだろう。

「個人のリア充(死語?!)を
見せ合っても仕方ない」
という理由でSNSをやらない人が
いるが、「ストローク」交換という
観点で捉えれば、得るものも多い
のになぁと思うことがある。

まぁ、現代人は何かと時間を
奪われがち、SNSも無意識に
見ているとものすごい時間を
食ってしまうのは事実。
節度ある利用を心掛けつつ、
自分の「心の栄養」を満たす
ためにも、「ストローク」を与え、
与えられるようにしたいものだ。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。