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GRIT(やり抜く力)をつけるには

仕事というのは、できる人により多く
降ってくるもの。

そのように解釈することで、
やたら膨れ上がった To Do リストを
前にしても、心穏やかに、前を向いて
取り組むことができる。

逆に、そのように解釈しないと、
仕事の量や責任の重さに押し潰され
かねない。

現在読みかけの本の一つに、
『TRICK』という
「シリコンバレーのゴッドマザー」
の異名をとる、エスター・ウォジスキーが
書いたものがある。

この本は近日中に別途紹介する
つもりであるが、今日はこの本の中に
記述を見つけた
「GRIT(やりぬく力)」
に関して少々書いてみたい。

以前に、友人からこの単語を聞き、
タイトルもそのままの本が出ていて
オススメである旨を聞いていたが、
いくつか書評を読んで満足し、
本そのものは未読だった。

この本のエッセンスを、
件の「ゴッドマザー」が、
極めてコンパクトにエッセンスを
まとめてくれていた。

そもそも、この「GRIT=やりぬく力」
とは、どういう意味か?

どんなに大変でも何かをあきらめないこと
逆境を克服して何かを達成すること

このコンセプトは、日本では2016年に
出版された上記の本で紹介されたもの
である。
著者のアンジェラ・ダックワースは、
心理学者。
彼女が、広範な分野において、
成功する人の特徴を調べた結果、
共通する「成功のカギ」
となっていた
ものが二つある。

一つ目が、粘り強く努力すること。

二つ目が、自分のやりたいことが心底
よく分かっていること。

言い換えると、何に情熱を燃やせるか
分かっていること。


これら二つの組み合わせこそが、
「成功のカギ」であり、それを一言で
表すと「GRIT=やりぬく力」になる。

このようにまとめた上で、
エスターは更に他の要素として
・自制心
・目先の欲求を辛抱する力
・我慢強さ
・勇気

これらも「GRIT=やりぬく力」に
含まれると説く。

なぜこうした要素が成功へと結び付く
のか、豊富な具体例を挙げながら
分かりやすく説明してくれる。
そして、自身の例も含め、こうした
要素を身に付けるに至った核心的な
理由が、「逆境」にある
ことを
示唆してくれる。

難民、移民の子として、その日の
食事にも困る経験。
強烈なトラウマに悩まされるような
難病や失敗や困難。
こうした「逆境」、「試練」を
何とか乗り越えることで、着実に
成功できる力を手に入れることが
可能になる。


逆に、何不自由なく過保護に育て
られたり、失敗する経験をろくに
していなかったりすると、
成功はおぼつかない。
親が良かれと思って先回りする
のは、結局子どもの成長機会を
奪っているに過ぎないのだ。

「可愛い子には旅をさせよ」の
ことわざも、ライオンが我が子を
谷に突き落とすという逸話も、
本質に適った合理的なものだと
いうことがよく分かる。

粘り強さと情熱からなる、
「GRIT=やりぬく力」を発揮して、
たくさんの仕事を片付ける。
そうすると、またたくさんの仕事が、
まるで雨あられの如く降って来るの
かもしれない。

それだけ情熱を傾けられる仕事が
あるのは、とても幸せなこと。
「仕事のご褒美は仕事」とは、
誰が言ったか忘れたが、至言だ。
常にそういう環境に自分の身を置く
べく精進していきたい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。