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「練り歩き」も立派なメディアであり広告

古くて新しい販促手法として、
「練り歩き」というものがある。

私もつい最近、仕事でこの言葉を
久々に耳にしたばかり。

昔は割と頻繁に、「チンドン屋」
街を練り歩いていたのを記憶している
人もいらっしゃるだろう。
派手で目立つ、おちゃらけた恰好を
した集団
が、これまた派手な音を
楽器で鳴らしながら街中を練り歩き

依頼された商品・サービスの告知
行っていく。

TVやラジオ、雑誌や新聞といった
いわゆる「マスメディア」の登場で、
チンドン屋のようなメディアは
あっという間に衰退。

私が子どもの頃、50年近く前には
もう既に絶滅危惧種扱い
だったと
思われる。
ごくたまに、パチンコ屋の新装開店を
近所に知らせるために歩いていたのを
見かけた程度。

同じマスメディアでも、
インターネットメディアは、
チンドン屋のようなメディアと
組み合わせやすい性質がある。
そんな気がしている。

TikTokももちろんメディアだが、
ご存知の通り、興味がなければ
どんどん上にスワイプ
されてしまう。

一つの動画を、ものの0.5秒もしない
うちに画面から消し去ってしまう
のだ。
企業側、広告主側が、折角お金を投資
したとしても、0.5秒しか見られていない
のならば、支払った広告費はほぼ
「無駄打ち」だと見るしかないだろう。

コスパタイパだと、やたらと自分の
時間の遣い方に対して厳しい目を向ける
人が増えている昨今。
TikTokのようなメディアに投資する
よりも、むしろ一見時代遅れに見える
かもしれないが、アナログでもきっちり
視聴者に届くメディアが有効に機能する

ケースも多々ありそうだ。

そして、チンドン屋のような「練り歩き」
というのは、SNSと上手く連動することで、
やりようによってはかなり多くの視聴者に
メッセージを届ける有効な手段たり得る
のである。

少し古い事例になってしまうが、
いくつか具体例を挙げよう。

一つ目は、楽天「スーパーSALE」
ゲリラプロモーションを9年ほど前に
実施した事例。
50人もの社員が、たった一文字だけ印刷
されたTシャツを着て、隊列を組んで
品川駅構内を練り歩いた
ということで、
なかなかインパクトがあっただろう。

更に古い事例となるが、
イブ・サンローランが表参道で実施
した練り歩きというのもあった。

真っ黒なコスチュームに身を包んだ
女性たちが、胸のあたりにビジュアル
ペーパー
と呼ばれる新聞のようなものを
掲げ、ぞろぞろと練り歩いたのである。

これも相当目立ったであろう。
周りの人は、「なんだあれは?」と驚き、
SNSにアップしたり、問い合わせして
きたり、様々な反応を呼び起こしたのは
間違いない。

SNSの力を上手に利用することで、
限られた地域で行われる「練り歩き」も
あらゆる地域へと拡散され、
大きく化ける可能性がある

そんなことが言えるのだ。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。