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「ポジティブアプローチ」の真骨頂

組織開発
ポジティブアプローチ
ワールドカフェ
用語を構成する一つひとつの言葉は
簡単かつ分かりやすいが、
組み合わさることで別の意味、
ニュアンスが加わる。

「組織」「開発」する、
と表面的な字面だけをなぞって、
何となく理解できた気になるが、
実際はそんな単純な話ではない。

「組織開発」とは、

組織内の人と人の関係性や部署間の関係性へ働きかけ、組織を活性化し、組織全体のパフォーマンスをあげていく取り組み

HR Trend Navi

という意味合いだ。
「関係性へ働きかける」という言葉は、
字面を追いかけているだけでは
まず出てこない
だろう。

「ポジティブ」「アプローチ」も、
単に前向きな考え方、態度で人と
接することを推奨する、という
程度の話とは異なる。

対概念として「ギャップアプローチ」
というものがあり、それと対比させて
理解しないと分からない。

組織でうまく行っていない点、
解決すべき課題に着目し、理想との
間のギャップを埋める、修復を試みる

発想がギャップアプローチ。

これに対して、組織や個人が本来持って
いる「強み」に着目
し、そもそも内在
している潜在力(ポジティブ ・コア)を、
対話を通じて引き出そうというのが
ポジティブアプローチ、である。
組織開発の一つの方法論、思想
言い換えることができる。

そして、「ワールド」「カフェ」
直訳すれば「世界のカフェ(喫茶店)」
みたいな話になってしまうのだが、
実はポジティブアプローチを取る上での
一つの具体的なやり方、手法なのだ。

ググると色々なサイトが出て来るが、
比較的分かりやすい説明がなされている
URLを参考までに貼っておく。

先週の土曜日に、これらをテーマにした
リアルセミナー(ワークショップ)に
参加して来た。
私がいつもお世話になっている、
「大人の小杉ゼミ」
というコミュニティで、4か月に1度を
目安にリアルで集まる場が設けられて
おり、今回のテーマが先に紹介した
ポジティブアプローチだったのである。

小杉俊哉さんは、人事・組織開発
リーダーシップ論がご専門。
多数の著作があるほか、
慶應義塾大学の特任教授や、
有力企業の社外取締役等を歴任され、
大変なご活躍をされている方。

その小杉さんが立ち上げた
「大人のサードプレイス」に、
ご縁あって参加してから
早くも3年が経つ。
ここでも何度か紹介してきた。

コロナ禍の3年間だったため、
どうしてもオンラインでの活動が
中心だったところ、今後はより
リアルな活動を増やしていこう

いう中での集まり。

組織開発とは?
ポジティブアプローチとは?
一通りの説明を受けた後に、
具体的なテーマをいただいて
ワールドカフェの手法による
メンバー間の対話
を行ったのだが、
何とも充実した内容で、4時間が
本当にあっという間

参加メンバー同士のエネルギーと
エネルギーがぶつかり合い
ながら、
全体としてはとても調和のとれた、
リラックスした雰囲気
ですべてが
進行し、終わった後の充実感
特筆すべきものがあった。
これぞ「ポジティブアプローチ」の
真骨頂
、といった趣き。

解決すべき問題にフォーカスするの
ではなく

強みや潜在力を引き出すことで
全体の底上げをしていく

言葉にしただけでは、なかなか腑に
落ちにくい
この感覚を、
実際の対話を通じて体感する経験が
持てたことが、何よりであった。

ワールドカフェなどの「型」を
一度体感できれば、
後は自分の会社なりチームなりに
持ち帰り、再現してみることは
割と容易
である。

この体感覚を忘れないうちに、
再現できる場を持つ計画を立てて
おこう。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。