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「これが本当の自分だ!」と言えたのはいつか?

「大人のサードプレイス」を標榜する
「大人の小杉ゼミ」なる集まりに
所属している。

主宰の小杉俊哉先生は、新卒で入った
NECを飛び出して、MITMBA取得、
その後にマッキンゼーでコンサルタント、
ユニデンアップルで人事責任者を歴任
した後に独立というキャリア。

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)
理工学部で長らく教鞭をとって来た、
リーダーシップ開発や人事・組織開発
を専門とする方である。

慶應SFCでは、「単位が取れない」にも
関わらず、入ゼミ倍率が3倍という正に
伝説的なゼミを創り上げた。

3年前から、その伝説のゼミのOBGが
事務局をお手伝いする形で、学びに
貪欲な大人向けの勉強会が始まった
のである。

私もご縁あって初期の頃から参加して
おり、いくつかある「居場所」の中の
一つとして、心地よく過ごしている。

たまたま、3年経ってそろそろ新しい
動きを何かしたいということを、
先生自身が考え始めていたこと。

そして、これもたまたま、先生に
紹介されたリーダーシップの本が、
積読のまま時間ばかり過ぎていて、
早いところ読みたいなと思い始めた
こと。

そんなことがきっかけとなり、
読書勉強会「サブゼミ」として
企画、実行しようというアイデアを
進めることに。

ここのところ、稲盛和夫さんや
ドラッカーの本を別の読書勉強会で
読み進めてきて、その効果効能が
素晴らしいとの実感が揺るぎない
ものになっている。

そんな素晴らしい会を、
今度は自ら主催してみたら、
間違いなく得るものが大だと考え、
それこそリーダーシップを発揮し、
開催に漕ぎつけたのだ。

この「True North」という本が
リーダーシップ本としては極めて
評価が高いということを教わり、
Amazonでポチリとしたまでは
良かったものの、数ヶ月ほど
本棚の肥やし
となっていた。

昨日、そのサブゼミ第一回を開催
することができ、序章のはじまり
8ページほどを1時間で読み進めた
恰好だ。

輪読形式で、3~4頁ほどを順番に
読み進め、読んだ人からまず感想、
その後参加者が順次感想を述べ合う
というスタイルを採用しているが、
これがすこぶる良い。

参加者の人生の綾が垣間見える、
興味深いコメントの応酬。
議論が発展していくことで、
この本から受け取れる文脈が
どんどん豊かになっていく
感覚。

今日読み進めた部分で、とても
心に残ったのが、31頁のこの文。

あなたがイキイキとしていると感じ、自信を持って「これが本当の自分だ」と言えたのは、いつだったのか憶えていますか?

これは、定期的に自分に投げかける
重要な問い
の一つとして、是非とも
殿堂入りさせたいものだと感じた
次第だ。

イキイキとした自分を実現するのが
人生においては重要。
にもかかわらず、知らずしらずの
うちに自分を押し殺して、
イキイキもワクワクもどこかに
追いやって暮らしている人は、
残念ながら少なくない。

そんな、自分を押し殺した状態から
抜け出し、本来の自分であろうと
することこそが、リーダーシップの
本質
である。
そのような著者のメッセージの
数々が、一つひとつ胸を打つ。

リーダーシップとは、スキルや
ノウハウのようなものではなく、
「あり方」
ではなかろうか。
そんな話もさせてもらった。

よき対話の場を創れた幸運に、
ひとまずは感謝したいと思う。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。