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世の中から「不」をなくしていく

皆さんは、朝食はご飯派だろうか?
パン派だろうか?
お米の消費量がどんどん減っていて、
世の中はパン派が相当多そうな感じ
だが、私はどちらかというとご飯派
である。
両方とも炭水化物たっぷりなので、
部分的にノンカーボダイエットを
取り入れている身としてはあまり
沢山の量を摂らないよう気を付けて
いる。
とはいえ、朝食はやはりしっかり
食べてから仕事をしたいと思って
おり、茶碗を小さめのものにする
ことで炭水化物の摂り過ぎは防ぐ
ようにしている。

大抵の場合は、ご飯に味噌汁、納豆
ともう一品何か、という感じの
シンプルな食事が多い。
いかにも典型的な日本人っぽい朝食
だと個人的には思うのだが、今どき
だと逆に珍しい部類に入るのかも
しれない。

納豆という食品は、私が子どもの頃
と比べると、かなり進化したように
思う。
勿論ほかの食品だって進化している
ので、納豆ばかりを特別扱いする
つもりはない。
とはいえ、味にしてもパッケージに
しても、格段に食べやすく、消費者
のことを考えた作りに進化してきた
なぁとしみじみ思うのだ。

昔はそれこそ、わらに入った納豆が
普通に売られていた。
父母の世代は、それがスタンダード
私はその頃の納豆は苦手で、特に
独特の匂いがどうにも食欲を削いで
くれたのが記憶に残っている。

やがて小分けされたパックで売られる
ようになり、どんどんと様々な改良が
施されて、最近の納豆は本当に味に
クセがなくなったし、様々な種類の
タレで差別化がされていて、選ぶとき
の楽しさもある。
消費者のニーズに着実に応えること
で、市場を徐々に拡大している、と
言えるだろう。
気になって調べてみたら、業界では
最大手のおかめ納豆ブランドを擁する
タカノフーズが、こんなページを使い
PRしていた。

定期的にやってくる健康ブームが、
その都度納豆の市場規模を押し上げ
ており、2018年に過去最高を記録
しているようだ。
最近も、「コロナに効く」というデマ
のような話が出たりして、スーパーの
棚から納豆が消えたというニュースも
あったばかり。
恐らく今年も納豆市場は好調に違い
ない。

最近、ミツカンの金のつぶシリーズ
から出ている「梅風味 黒酢たれ」
を食べたのだが、パッケージを開け
たらこんな風だった。

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たれの入った袋は、通常手で切って
納豆にかけるわけだが、この商品
では「切る」手間を省いてくれるの
である。
「切らずに両手でここを押す」
とある通り、押すだけでたれが
プシュッと納豆の上に発射され、
手を汚すことなくマゼマゼを開始
することが出来るという代物。

この小さい袋を切るときに、つい
たれが指にかかって手を汚したり、
ピュッとあらぬ方向に飛び散って
テーブルを汚したり、、、
誰しも経験のあるところではない
だろうか。
小さなことではあるが、そんな
「不満」「不便」「不都合」を
マメに改善しようという試みが
このたれ袋なのである。

人が「不満」に思っているところ、
「不便」を感じているところ、
そんな世の中の「不」をなくそう
とすることは、必ずビジネスに
直結する。

実際、この袋によってどれだけ
需要が増えたり、シェアの拡大が
実現したのか、またこの袋の開発
にどれだけのコストがかかったの
かは、外部の人間なので正直全く
分からない。
そういったことを総合的に考慮
しないと、成功と言えるのか否か
の正確な評価は難しいだろう。

しかし、地道に「不」の解消を
積み重ねて、お客様のストレスを
軽減していくことは、ほぼ間違い
なく中長期的にこの商品の愛好者
を増やし、長く愛されるブランド
へと近づいていく道である。
そのように推測するのである。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。