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また一つ、殻を脱ぎ捨てる

先週、ランニングの合間に小休止した
公園にて、セミの抜け殻を発見。
写真に収めようとスマホをかざした際に、
葉の裏側にも抜け殻があることに気付いて
驚いた。

広い公園で、木の葉もいくらでもある
ところ、わざわざ1枚の葉の表と裏で
羽化することもなかろうに。
とはいえ、蝉には蝉の事情があるの
だろう、言うだけ野暮かもしれない。

私事になるが、今日で50歳の誕生日を
迎えた。
「人生100年時代」と考えると、
丁度真ん中の折り返し地点に到達した
ことになる。

古い殻を脱ぎ捨てて、新しい自分へと
生まれ変わる、絶好のタイミングだ。
身にまとわりついた余計なものたちを、
殻と一緒に「断捨離」する。

自分の中でしっかりと消化し、昇華
された学びのエッセンスのみ残して。

そうやって生まれる新しい自分は、
蝉の羽化直後よろしく、最初は脆く、
傷付きやすい。
それでも、時が経てばほどなく
表面が硬くなり、以前に比べてより
当たり負けしにくく、レベルアップを
果たしている。

この、古い殻を脱ぎ捨てる「羽化」の
プロセスは、どの程度の頻度で行う
べきだろうか。

木が年輪を重ねるのは、毎年一つずつ。
人が年齢を重ねるのも、毎年一つずつ。
それゆえ、毎年のお正月であったり、
誕生日であったりといった特定の日を
羽化の定例日とすることが、
目安として分かりやすい。

しかし、正月や誕生日というのは、
あくまでも毎年固定された日付であり、
その日に必ず「羽化」と呼ぶに相応しい
大きな変化が自分に起こるとは限らない。

ただ、だからと言って、自分に大きな
変化の起こる何らかのイベントを待って
「羽化」を意識するのも、
そのイベントの日程次第で頻度や間隔が
左右される
ことになり、どうもしっくり
こない。

ドラッカーは、1年という時間の単位で、
長年にわたりフィードバック分析
行っていたと聞く。
あらかじめ期待する成果を書き留め、
9か月から1年後にそれを実際の成果と
比較する。

そうすることで、成果の側面から見た
自分の得意・不得意が理解できる。

私の場合も、ドラッカーと同じく、
1年の単位で目標設定している。
但し、この変化の激しい時代、
目標の妥当性がいつの間にか失われて
しまうことも多く、1年だとスパンが
少し長すぎるきらいもある。

それゆえ、この1年単位の目標を、
毎月必ず見直すようにしている。
更に言えば、この目標は毎朝必ず
目視で確認、可能なときには声に
出して読み上げている。
そうやって、日々自分がやるべきことを
自らリマインドする
のだ。

誕生日でも、正月でも、会社や学校の
年度に合わせても良い。
1年に1度は確実に、あわよくば更に
高頻度に「羽化」できるように、
仕組み化をした
恰好である。

今後も継続していくための証に、
改めて言葉に残しておく。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。