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カタカナ語の多用を慎む

昨日のセミナーで気を付けたことの
1つに、
「できるだけカタカナ語を使わない」
というのがあった。
マーケティングの世界では、
そもそも「マーケティング」からして
既にカタカナ語である。
そこに、更に勢いよくカタカナ語を
かぶせていくと、初心者にとっては
よく分からない話になりがちだ。

例えば、よく使われるカタカナ語を
思い付きで挙げていってみると、
・セグメンテーション
・ターゲティング
・ポジショニング
・デモグラフィック
・カスタマージャーニー
・ファネル
・ベネフィット
・カスタマーサクセス
・インフルエンサー
・プロモーション
・ストラテジー
・タクティクス
・カニバリゼーション
・コンバージョン
・アトリビューション
などなど・・・

外資系企業で働いていると、この辺の
英語と日本語をチャンポンにしながら
話すのが普通になってしまいがちで、
一般の人にはチンプンカンプンな
話をすることになりかねない。
そのため、初心者・初学者を相手に
話すときは、極力カタカナ語を避け、
言葉をひらいた形で、つまりは
分かりやすい日本語に変換する位の
つもりで話す必要があるのだ。

気を遣って話したことが一応功を
奏したようで、話が分かりやすかった
という感想を多くいただくことが
でき、ひとまずは自分の狙いを達する
ことができたのは幸い。

他方で、一部の方にはやはり物足り
なさを残したようで、
「もう少しテンポが早い方が良かった」
とか、
「とても基礎的な話に終始したので、
 次回に期待」
というような感想もあり、今後の進行を
どのようにバランスよくとっていくか
思案のしどころである。

カタカナ語の話に戻ろう。
マーケティング自体がアメリカ発の
概念で、先端の理論や事例もアメリカ
から入ってくることが多いため、
どうしてもカタカナ語が多くなるのは
避けられない。
まだ日本語訳として適切なものがない、
あるいはとても長い日本語になって
しまうという場合も少なくないため、
ついそのままカタカナ語のまま使う
ことが多くなる。

しかし、私の場合、英語が使えるとは
いえ、所詮は第二の言語。
日本語で思考した場合と比べ、英語で
思考した場合はどうしても「浅い」
「薄っぺらい」理解にとどまりやすい
ことになる。
なので、新しいカタカナ語が登場した
ときは、できる限り自分の言葉で、
日本語で言い直す、説明し直すように
している。
そうすることで、その新しい概念に
対する理解が深まり、人に対しても
自信をもって説明できるようになる
のだ。

やたら横文字使って、見た目あるいは
聞いた感じでカッコよく見せる、
そんなことをしても何の意味もない。
分かっているフリをして、少し細かく
ツッコミを入れたらすぐに化けの皮が
はがれた、なんていう恥ずかしい姿を
さらすのは、誰の得にもならない。

どう言い換えれば、初心者にも
分かりやすい表現になるか?
どう表現すれば、初心者にもすんなり
腹落ちしてもらえるか?
そういう質問を常に頭の片隅に置いて
おき、特にカタカナ語に多いであろう
新出語句に出会ったらいちいちその
質問を当てはめて考える。
そんなことを実践し続けることで、
コミュニケーション能力を大いに
磨くことができるはずだ。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。