今日の読売新聞朝刊は当たりだった件

新聞をとってはいるものの、普段
熟読する機会は少ない。
サッと斜め読みして、一面を飾る
ニュースは何か、どんなニュース
が他にあるか、どんな業種、会社が
広告を出しているか、
その辺を確認する程度。
発行部数最大の読売新聞を自宅で、
たまに会社で日経や日経MJを手に
とるという感じだ。
しかし、今日の読売新聞は、斜め
読みではもったいない記事が散見
され、こんな日もあるんだなと
少し驚いた。

一つは、P&Gで辣腕を振るった後、
USJ再建に尽力し、今は「刀」と
いうコンサルティング会社を起業
して大活躍中の森岡毅氏の記事。
USJ在籍時にプランし始めて、著書
にも少し触れられていた、沖縄に
テーマパークを創る事業を開始する
という話。
USJが手を引いてしまったことが、
彼のUSJ退任の背景にあることも
示唆されている。
刀が大和証券から出資を受けて、
本格的に挑戦しているというから
そのスケールには恐れ入る。

氏は私と全く同い年ということも
あり、勝手に注目しているのだが、
今日の記事にしても、これまでの
著作にしても、大いに学ばせて
もらっている。
既に片手で収まらない数の著書を
出されているが、一番のオススメは
と問われたらこれを挙げる。


次は、『麻雀放浪記』で有名な
阿佐田哲也の本名、色川武大氏が
「没後30年 底知れぬ魅力」
と題して取り上げられていた。
実のところ、麻雀はやらないし、
膨大な著書の中にあって
『うらおもて人生録』
しか読んだことがないのだが、
不思議な魅力を持った本だった
記憶だけは残っている。
本棚を断捨離する際にも、未だに
捨てられずにとってある位だ。


そして、もう一つ。
「獺祭」で有名な旭酒造の桜井博志
会長が、再来年からニューヨークに
移住して酒造りを始めるという記事。
日本酒ブームと言われるが、
「あれはウソ」と断言。
ワインに比べると話にならない。
その分伸びしろがあるからチャレンジ
するのだ、ということの様子。

9年位前だったろうか、出張でパリを
訪れ、ウロウロしていたときに
獺祭のレストランを見つけて感動
したのを思い出す。
後から確認して知ったのだが、
桜井さんが様々なチャレンジをする
中で、パリとニューヨークに直営
レストランを出すという思い切った
策を丁度やられていたのだった。
異国の地で、あの獺祭の大きなロゴを
見つけた時の驚きは、今も忘れ難い
思い出である。

そんな桜井さん、今69歳だから、
再来年には71歳である。
その歳にしてまた新たなチャレンジ
をされようとしているわけで、その
チャレンジ精神には本当に頭が
下がる。
6年前の著書で、私が読んだのも確か
その頃だが、獺祭が生まれたストーリー
が語られているこの本は、常識で
縛られている堅い頭を、いかに柔らかく
する必要があるか、示唆に富んだ良書
である。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。