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鳴かぬなら・・・どうする? Part 2

ほとんどの人が知っているであろう、
信長、秀吉、家康の性格を表したと
されるほととぎすの句がありますよね。

「鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす」(信長)
「鳴かぬなら 鳴かせてみよう ほととぎす」(秀吉)
「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ほととぎす」(家康)

半年ほど前に、これを題材にして
記事を書いたことがあります。

上記の記事では、より理想的な
リーダーシップスタイルを端的に
表す句
として、以下の3つほどを
詠んでみたのでした。

「鳴かぬなら 話を聴こう ホトトギス」
「鳴かぬなら エサをあげよう ホトトギス」
「鳴かぬなら 私が鳴こう ホトトギス」

最近、読書勉強会でご一緒した
友人が紹介してくれたのが、
なかなかウィットに富んでいます。

「鳴かぬなら そういう種類の ほととぎす」

淡々と現実を受け止める感じを
醸し出しつつ、なんだかおかしみを
感じる風情ですね。

これに触発されて、同じフォーマットを
用いながら、バラエティに富んだ教訓を
引き出す句
をいくつか作ってみようと
思い付きました。


「鳴かぬなら 季節を変えよう ほととぎす」
「鳴かぬなら 止まり木変えよう ほととぎす」

ほととぎすが鳴く季節は、
実は限られています。

初夏、しかも夜に鳴くことが多いそう
なので、鳴くタイミングに合わせる
ことをしなければ、鳴き声を聞けない
のはある意味当たり前
ですよね。

季節なり、場所なりを変えることで、
鳴く確率は高まるはず
です。
ビジネスの発想としては当然の部類
だと思いますが、こういう句にする
ことで、印象に強く残しやすくなる
と言えるかもしれません。


「鳴かぬなら つがい探そう ほととぎす」

これも、ほととぎすがなぜ鳴くかを
踏まえた大人の対応
と言えるのでは
ないでしょうか。

どの鳥も、繁殖期に鳴くというのが
大抵の場合共通
するところ、
パートナー候補をあてがうことができる
ならば、鳴く確率は相当に高まること
でしょう。


「鳴かぬなら のど飴やろう ほととぎす」

のどが痛くて鳴けないかもしれません。
ならば、のど飴でもなめさせてやれば、
鳴けるようになるかもしれないですよね。

はい、もちろん冗談です。


「鳴かぬなら トラウマ取ろう ほととぎす」

心理的な要因で、鳴こうと思っても
鳴けないのかもしれません。
幼い頃のトラウマを、何とかして
解消してやることができれば、
晴れて鳴くことができるようになるはず。

もちろんこれも冗談です。
ただ、あくまでも比喩として捉えて
いただければと思います。


「鳴かぬなら 観て楽しもう ほととぎす」

鳴くことだけが価値ではありません。
ほととぎすの姿を観るだけでも、
豊かな気持ちになれるかもしれません。

現状を受け入れつつ、
何か違うところに価値を見い出せたなら、
それで十分。


こうやって、五七五という制約条件の
中で様々な表現を試みる
ことは、
良い発想のトレーニングになります。

Instagramで写真付きにて俳句を
毎日投稿中なので、
そちらも是非ご覧ください。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。