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君が代は愛のうた

Amazonに注文しておいた絵本が
昨日我が家に届いた。

『ちよにやちよに』

そう、『君が代』の本なのだが、
その内容がしっかりと解説され、
おまけに英語の素晴らしい対訳が
付いている。

「令和」の考案者とされる、
国文学者の中西進先生が、
帯に推薦文を寄せてくれている。
引用する。

君が代は広く人びとが愛誦して来た
長寿の雅歌であり
万葉集からの伝統を継ぐ
まさに真珠のごとき愛の歌を
日本人は宝としつづけるのである


「君が代=愛の歌」

そんな話を学校で習った人が
どれくらいいるであろうか?
少なくとも私は記憶にない。
そのように教えてくれたのかも
しれないが、全く私の心に響く
説明ではなかったのだ、
残念ながら。

他の国歌は、威勢の良いものが
多いのに比べて、日本の国歌は
とても地味。
「なんか退屈だよね」
「超地味だよね」
そんな評価しかしていなかった
自分の幼少時代を振り返るのが
とても恥ずかしい。
確かに地味かもしれないが、
その内容は刮目に値するのだ。

「君」とは、君主、つまりは
天皇のことだと思っている人が
かなり多いと思われる。
私もそうだった。
しかし、実はさにあらず。
夫婦、恋人など、親愛なる者同士に
おける相手に対する呼び名
なのだ。

これ以上の詳しい内容については、
とにかくこの美しい本を実際に
手に取って、じっくりと味わって
いただきたい。

文章は、「博多の歴女」こと
白駒妃登美さん。
絵は、博多を中心に児童向け文学の
表紙絵等で活躍する吉澤みかさん。
英訳は、NHK Worldのキャスターや
大学講師、翻訳家等で活躍する
山本ミッシェールさん。
そして、君が代の歌詞を書にしたためた
部分は、書家の高村遊香さん。

それぞれの分野で活躍する一流の
方々が、力を合わせて創り上げた
この絵本。
これをプロジェクトとして推進した
影の参謀が、出版元の文屋で代表を
なさっている木下豊さんである。

このプロジェクトにとどまらず、
木下さんは以前より社会のためになる
活動を熱心に進めていらっしゃる。
このnoteでも何度も取り上げさせて
いただいた伊那食品工業の塚越さん
から多大なる影響を受けていると
伺っている。
私はたまたまご木下さんとのご縁を
いただき、お陰様で塚越さんからの
学びも、木下さんからの学びも、
非常にたくさん学ばせていただいて
おり、何とも有り難いことだ。

そんな木下さんが、今回の
『ちよにやちよに』
出版に際して企画したものが、
この素晴らしい絵本を全国の
子どもたちに寄付しようという
寄付本プロジェクト。


子どもたちは、日本の将来を担う宝。
正しい知識を伝え、母国を誇りに思える
ような教育を受けてほしい。
この絵本が、間違いなくその一助になる
はずである。
私も早速、わずかではあるが
寄付をさせていただいた。

著者たちや木下さんらの思いが、
是非できるだけ多くの人に届いて
欲しいと切に願っている。
文屋さんの特設ページにつづられた
思いの丈を読んでみて欲しい。

真の国際人は、英語が喋れるかどうか
で決まるのではない。

所詮英語はツール、どこまで中身の
ある話をできるかこそ重要。
そして、「中身のある」と国際的に
評価されるのは、自国のことを堂々と
自信を持って、何が素晴らしいのか
論理的に説明できるか否かにかかって
いる。


この本がきっかけになって、
真の国際派日本人がもっともっと
世の中に増えることを期待したい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。