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レヴィットはドラッカーの剽窃者

セオドア・レヴィットは、マーケティング
界隈では著名な学者。
ハーバード大学の名誉教授。
『マーケティング・マイオピア』という
論文で、一世を風靡した。
こちらでも、何度か彼の言葉を紹介した
ことがある。

ふとしたきっかけで、
『ドラッカー入門 新版』
を再読していたところ、
以前は素通りしていた記述に
目が止まった。

セオドア・レヴィット(マーケティングの大家。ハーバード大学教授。一九二五~二〇〇六年)が、ドラッカーの剽窃者をもって自ら任じていたのがその典型である。

「剽窃」(ひょうせつ)とは、
要は「マネ」「パクリ」ということ。
そう、マーケティングの大家として
著名なレヴィットは、ドラッカーを
パクりまくっていたのだ。

「自ら任じていた」というのも、
事実である。
ドラッカーの還暦記念論文集に、
レヴィットも寄稿しており、
その中で自ら明確に
「ドラッカーの盗用者」
であると告白している
のである。

もちろん、ドラッカーの言説を
一字一句違わずコピペしてしまったら、
犯罪そのものだ。
レヴィットが述べているのは、
ドラッカーの語る言葉の背後にある
一般法則を借用し、そこに自分なりの
味付けを最低限施しているというわけ
だが、それにしても核となる概念は
ドラッカーのアイデアである旨、
堂々と述べている。

実のところ、
私が主催しているセミナーでも、
また昨日も取り上げたUdemyの講義
おいても、
マーケティングの大家たちによる
「マーケティングの定義」
紹介しており、その大家として、
レヴィット、コトラー、ドラッカー
3名をピックアップしている。

レヴィットによる定義が、
「マーケティング=顧客の創造」
である旨を紹介していて、
この定義が、ドラッカーのいう
「企業の目的=顧客の創造」
とかぶることを不思議に思っていた。

何のことはない。
レヴィットはドラッカーの著書を
読み込み、その理論や言い回しを
相当パクっていたので、どうしても
似たようなキーワードがボロボロと
出てくるのが必然なのだ。

いやはや、まだまだ本の読み込みが
足りない、研究が浅いということが
露呈してしまった。
とはいえ、レヴィットとドラッカーも
そんなに深くつながっていたという
事実は、私にとって益々ドラッカーを
じっくり学ばなければならない
という
良きモチベーションになる。

「マーケティングの神様」と言われる
もう一人の大家・コトラー教授も、
ドラッカーとの交流は非常に長く深い
ことで知られており、
「私がマーケティングの父なら、
ドラッカーは祖父である」

と述べている程にドラッカーから
大きな影響を受けている。

そんなわけで、現代のマーケティングの
源流は、ほぼドラッカーに帰趨する

考えられそうだ。
自分なりに、もう少し深掘りしていって
みたい。




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