見出し画像

「ファーストペンギン」な公務員

「ファーストペンギン」という言葉は、
聞いたことのある人も多いだろう。
こちらでも一度取り上げたことがある。

この「ファーストペンギン」、
土曜日に行われたドラッカー学会の
イベントでも耳にした。
声の主は、山田崇さん。
『日本一おかしな公務員』
という著書を持つ、かなりぶっ飛んだ
元公務員である。
(今年の4月にドコモgaccoにご転職された。)

塩尻市の職員として、20年以上勤めた。
その間、様々なぶっ飛んだ企画を実際に
具現化してきた行動派。

プロフィールを見るだけでも、
「なんなんだ、この人は?!」
となること必至。

中でも特に目を引くのは、
「元ナンパ師」という肩書と、
「市役所をハックする!」という
プロジェクト名だ。

実際にどんな風にナンパをしていたか、
本人が語っていた内容を簡単に紹介
すると、
・1人でやるのはハードル高いので、必ず
友だちと2人組で声をかける。
・ターゲットとして定めた条件に合う人
には、必ず片っ端から声をかける。
一切選り好みしない。
断られても全く気にしない。次に声を
かけなければならない人が1人減っただけ、
と割り切る。
といった具合。

なぜこんなことをやっていたのか。
世の中には素敵な人が沢山いるが、
素敵なご縁が紡げるかどうかは
未知数。
ならば出会う数を増やしていくしか
ない、そんな発想から来ていると
おっしゃっていた気がする。

そしてこのことを、クランボルツの
"Planned Happenstance Theory"
「計画的偶発性理論」
になぞらえて
語っているところがまた、
何とも興味深いところである。

正直なところ、マシンガントークと
あまりの衝撃的な内容で、自分の頭の
中で彼の言葉を書き換えてしまっている
のではないかという不安があることを
吐露しておこう。

そんな山田氏が、ドラッカー学会の
対談企画において、いくつか自分の
大切にしている言葉、価値観を皆に
共有してくれた。
そのうちの一つが、正に
「ファーストペンギンになれ!」
だったのである。

とにかく行動することが大事!
言い訳を探すヒマがあったら、
動こうぜ!
リスクを取って、最初に海に飛び込む
ペンギンになろうぜ!

そんなモーレツなノリ、勢いを感じる
山田氏の話は、周囲を巻き込んで熱を
帯びさせるパワー
があった。
こんな公務員がいたなんて!
という驚きを与え続けてきたことが
容易に想像できる。

ぶっ飛んだ公務員と言えば、
高野誠鮮さんのことを思い出す。

この人も、自ら様々なアイデアを考えては
実際に動き、そのアイデアの実現にまで
持っていくパワフルな方。
ローマ法王に米を食べてもらった痛快な
エピソードは、PRのお手本と言って良い
素晴らしい事例である。

こうした「生の事例」に触れることは、
とても良い刺激となる。
自分も「ファーストペンギン」に
なれているか?
リーダーシップを発揮できているか?
そういったことを、改めて問い直す。
そして、その後の行動にしっかりと
つなげていくことを自らに課したい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。