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「たまたま」をキャリアに生かす

最近、毎日のように「ご縁」のことを
書いている気がする。
そして今日もまた、「ご縁」から始まる
お話。

まれに、ご縁結びを上手にしてくれる人
と出会えることがある。
その方から、続々と素敵なご縁を頂いて
おり、週末の日曜日にはキャリア論で
有名な小杉俊哉先生という方のZOOM
セミナーを聴講させていただいた。

テーマは正にその「キャリア論」。
なりたい自分になるために、どのように
自律的にキャリア開発をしていくか、
という内容であった。

小杉さんは結構な苦労人で、小さい頃
から病気、けがをはじめとして、
結構な艱難辛苦を体験されている。
それでも、あきらめることなく、
淡々粛々と人生に対峙し、一つ一つ
着実に人生の課題に向き合ってそれを
成し遂げ、本人曰く「たまたま」今の
状況に立ち至ったという。

経歴を見れば、それはそれは華々しい
ものだ。
・早稲田大学卒業
・MIT(Sloan)MBA
・日本電気(NEC)
・マッキンゼー
・ユニデン 人事総務部長
・アップル HRディレクター
・独立起業
・慶應義塾大学大学院特任教授

ほとんどの人が、それはそれは賢い人
に違いない、そう思うだろう。
しかしご本人は、至って謙虚に
「たまたま」そうなっただけだと
おっしゃる。

この「たまたま」をいかに活用するか、
というキャリア理論があるのは、
ご存知の方もいるかもしれない。
計画的偶発性理論。
プランドハップンスタンスセオリー。
( Planned Happenstance Theory )
予期しなかった偶然の出来事を、
キャリアに活用してしまえ!
ということを整理した理論だ。
実は一ヶ月強前に、ここにも書かせて
もらっていた。

小杉さんの持論は、この計画的偶発性
理論を地で行くようなものである。
ご自身のキャリア形成が、正に偶然を
ポジティブに解釈して、言い換えれば
偶然を味方に付けて、展開されてきて
いらっしゃる。

先に挙げた華々しいキャリアの裏に、
実は激しい浮き沈みがあったことを
講演の中で述べられていた。
それでも、上手く行くか行かないかは
全て自分の責任、自分が選んだ道なの
だからと「ケツをまくる」姿勢を一切
崩さずに仕事に向き合ってきたから、
仕事が上手く行かないことも多い中で
「たまたま」幸運が訪れたときに、
幸運の女神の前髪をガッチリ掴むこと
が出来たに違いないのである。

そんな小杉さんは、慶應の湘南藤沢
キャンパスで先生をしていた頃に、
学生たちからどうしても、と懇願
されて、彼らにとっては単位にも
ならない自主ゼミを作り、教えていた。
それが10年も続き、時には3倍もの
入ゼミ倍率だったというから驚きだ。

そのゼミの対象を、学生だけでなく
一部の社会人にも広げ、
「大人の小杉ゼミ」
として展開されるという。
益々のご活躍、今から楽しみである。

余談ではあるが、小杉先生のように、
名前も売れているプロフェッショナル
の方々が続々とオンラインサロンを
開設したり、公式YouTubeチャンネルを
開いたり、そんな動きが加速している。
元々こうした動きがあったところ、
コロナのお陰か、より一層加速度が
増して来ているように思われる。

情報発信をすることが当たり前で、
情報発信をしないと存在が認められ
にくくなる、そんな時代に既に突入
していると言っても良い。
自らの情報発信を、より熟達させて
いくことが求められる、そんな思いを
強くした。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。