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違うレンズを通して見てみる

今週は、海外からわざわざ多数の
メンバーを呼び、ワークショップ
開いています。

目的は、携わっている商品カテゴリーの
将来(数年単位)的なプランを、
具体的な数値を元に検討する
こと。

あまり具体的なことは書けない点は
予めご容赦ください。

そのワークショップを通じて
味わっている感覚、それは
「用いるレンズの違いで、対象物の
見え方が全く異なる」

ということです。

自分の取り扱っている商品、
あるいはブランドを、
今後数年にわたって、どのように
成長させていくか。

それが、ブランド担当としては
当然の責務としてのしかかってくる
課題となります。

そのような状況においては、
得てしてその商品やブランドという
「レンズ」
を通じて、
買って欲しい消費者や、
その商品で戦っている市場
眺めることになるのですね。

しかし、その「レンズ」を通じて
見ることが、必ずしも正しい見方
だとは限らないわけです。

商品やブランドという「レンズ」は、
得てして見る側の独り善がり的な
見方に陥りがち

むしろ、消費者の側により近い
「レンズ」
を通じて見た方が、
アプローチとしてはより良い
可能性が高いのです。

要は、「カテゴリー」という
「レンズ」を通じて見た方が良い

というオチになるのですが、
この「カテゴリー」というのは
日本語にすると「商品分類」とでも
訳すのが妥当でしょうか。

より具体的な例を挙げてみます。
「じゃがじゃが」というブランド名の
「ポテトチップス」を販売している
「じゃが商事」という会社があった
と仮定しましょう。
(いずれも仮名)

「じゃがじゃが」というブランドを
買ってくれている消費者は誰か

単価はいくらか、
数量はいくつか、
掛け合わせて総額いくらか、
何店舗に配荷されているか、
といった見方をする場合が多いのが
実状だと言えます。

そのような見方の代わりに、
「ポテトチップス」というカテゴリー
に分類される商品を買ってくれている
消費者は誰か

他のどのような商品分類と比べた上で
ポテトチップスを選んでいるか

他のカテゴリーの商品も実際に買い
回っているのか

そういった見方をするわけですね。

この比較の仕方の違いで、
その後に検討する対策の広がりが
随分と変わってくる
ということは、
想像しやすいと思われます。

装着する「レンズ」としてどのような
ものを使っているのか、
それは正しい「レンズ」と言えるのか、
単一の「レンズ」ではなく、複数の
「レンズ」を使う必要はないか、
その辺をきっちり意識することが
必要でしょう。

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