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「非常識な成功法則」が常識になる日が来るのか?

日経MJの1月8日号で、
神田昌典さんの連載である
「未来にモテるマーケティング」
読みました。

今回のヘッドラインは、

「非常識な成功法則」のススメ

22年前に神田さんが出版した、
累計30万部以上を誇るという
ロングセラーのタイトル
でして、
その本に書いてあることを取り
上げています。

その内容説明である記事の一部を、
まずは引用させてください。

「非常識な成功法則」は企業の人事の考えと真逆
「成功するためには、きれいごとではなく、嫉妬や物欲、見えといった悪の感情を使うこと。社会貢献や心の豊かさなどの善の感情はその後に満たしてください」という内容だ。

さらに「目標設定をするにはまずやりたくないことを決める。具体的には後輩の尻拭い、嫌な上司に頭を下げる、嫌な取引先の仕事、つきあい残業‥‥。これらを書き出し、やりたくないと宣言。そうすれば、自分にしかできないやりたいことだけが残る」と記した。

確かに「非常識」な感じがしますよね。

こんな内容にもかかわらず、
人事労務SaaSを手掛ける会社から
目標管理について講演依頼があり、
かなり驚いた様子を語って
いらっしゃいました。

人事という仕事は、どうしても常識に
縛られる、制約されることが多く、
いかに「きれいごと」と折り合いを
つけるかが重要

そんなイメージがありますよね。

そんな人事から、
「きれいごとは後回し」
という内容で話してくれというの
ですから、神田さんとしても戸惑わ
ざるを得なかったのでしょう。

なぜ企業の目標管理にこの本が
選ばれたのか、神田さんがズバリ、
一言で述べています。

個を満たされなければ、組織は勝てない時代になったから

副業、複業が当たり前の時代
会社勤め以外の収入源が様々に出て
来た今、給与が何年も上がらない
会社に喜んで生涯を捧げようという
人は少ないでしょう。

仕事以外にも、可処分時間を奪う
面白いものがあふれかえっている
時代です。
仕事が面白くて仕方ない!
没頭できる!

組織を構成する個々の社員が、
そんな体験を通して満たされていく

ことによって、勝てる組織になって
いくわけですね。

考えてみれば、世の中というのは、
非常識が常識に書き替わっていく
ことの積み重ね
とも言えます。

常識を常識として受け止めている
だけでは、やがてそれが非常識に
ひっくり返された時に、茫然と
立ち尽くすだけになりかねません。

この常識はいつまで常識として
続くのだろうか?

そんな問いを常時発動させておく
ことが、VUCAな今の世の中を
生き抜いていく上で重要
なのだと
思う次第です。

ちなみに、ロシアの専門家にして
ベストセラー作家北野幸伯さんは、
毎年の目標設定にあたり、
神田さんが『非常識な成功法則』で
説明している手法を長年使っている
とのこと。

タイトルに「ロシア」とありますが、
ロシアに限らず、世界情勢全般を見通す
力を授けてくれる、非常に有益な情報源

です。
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是非オススメしておきます。




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