中国出張の雑感
コロナ禍の間、まるまる海外出張から
遠ざかっていたのを含めて、
4年半ぶりとなる海外出張。
前回も中国・上海中心だったが、
今回も中国、上海と深圳を訪れ、
昨日夜分に帰国した。
前職時代は、上海と言ってもあくまで
経由地扱い、そこから3時間ほど
車で内陸へ移動するのが常だったため、
上海の観光スポットを訪れる機会を
持てず仕舞い。
今回は、訪問場所が上海市内、
ホテルも中心地だったため、
会食場所が The Bund(外灘)と呼ばれる
観光名所から至近。
お陰様で、上海名物の夜景をたっぷり
味わう僥倖を得た。
上海に続いて訪問した深圳では、
風光明媚なリゾート地に程近い場所が
訪問地だったため、朝の散歩時に
リラックスしたひとときを過ごす
こともできた。
出張自体は、とてもスムーズにことが
運び、概ね目的としていたことも達する
ことができて一安心。
肝心なのは、この後のフォローだ。
現地でコミュニケーションを密にとり、
信頼関係を深めたパートナーたちとは、
今後のコラボレーションの精度を
確実に高めていかねばならない。
これまで、WEB会議で何度となく
やりとりをしていたものの、
やはり一度 Face to Face で会うと、
一気に親密度が増す。
特に中国人は顔出しを遠慮する
メンバーが多く、声はよく聞こえても
顔と名前が一致しなくて、どうしても
よそよそしさがつきまとっていた。
直接会えば、単純接触効果(ザイオンス
効果)を持ち出すまでもなく、
そんなよそよそしさが解消されて、
親密な関係を築くことができるものだ。
実際に会ってみて、私のことを
「こんなに背が高いとは思わなかった」
(私の身長は183cm)と口々に言われ、
少々戸惑ってしまったが、
そんな他愛の無いやりとりを含めて、
このような人間関係づくりを再び
できるようになった喜びをかみしめる
出張となった。
中国には、常に地政学的リスクが
つきまとう。
昨今では、脱中国を目指す動きを進める
資本が増えているとも言われるのは、
ご存知の方も多いだろう。
しかし、実際にそこで働く人たちと
触れ合い、仕事を一緒に進めていく
過程でお互いを知れば知るほど、
経済というものは政治とは離れて
勝手に動いていくものだと実感する。
そうは言っても、過去の歴史は、
やがて政治が経済を翻弄する事態を
引き起こすことを証明しているのも、
これまた紛れもない事実。
何事も起こらない平和な状態が、
より長く、いや永く続くことを、
今まで以上に強く、まごころを込めて
願うばかりである。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。