岡野眞人@弁理士

淡路島_岩屋で亜麻栽培。神戸市垂水で始めてから9年目。亜麻素材のハンドメイド商品開発中…

岡野眞人@弁理士

淡路島_岩屋で亜麻栽培。神戸市垂水で始めてから9年目。亜麻素材のハンドメイド商品開発中。知的財産の専門家 弁理士。実務経験36年、知的財産のあらゆる相談に対応。

マガジン

  • 知っておくべき!ハンドメイド作家の知的財産保護

    最近、ハンドメイド作家さんの動画を見る機会が増えたのですが、知的財産権について間違った知識を持たれている作家さんが多いことに驚きました。学校でも教えないし、正しい知識を伝える専門家が少ないのでしょう。わたしの知識が少しでも役立てば、との思いからnoteでの解説をはじめました。

  • 淡路島の亜麻物語

    淡路島岩屋の代々受け継がれてきた棚田の休耕田で、人類最古の繊維作物として親しまれてきた亜麻を、無農薬で栽培しています。少ない肥料で育つ亜麻は環境負荷が低く、サステナブル素材として注目されています。亜麻の繊維は肌触りが良く、通気性も抜群。まさに自然の恵みと言えるでしょう。亜麻素材のハンドメイド商品の開発を通して、岩屋地域の自然と文化を守り、地域の活性化に貢献します。

最近の記事

第1回 ハンドメイド作品を模倣から守るための知的財産権について

 ハンドメイド作品は、作者の創造性と労力が込められた貴重なものです。しかし、残念ながら、作品が模倣されたり、無断で使用されたりするトラブルは少なくありません。  このようなトラブルを回避するために、知的財産権が存在します。以下では、ハンドメイド作品を保護する知的財産権について、法律に沿って解説します。  なお、法律は、一定の「要件」を満たしたときに一定の「効果」が得られるように構成されており、複数の要件のうち1つでも欠けると効果が得られないなど、難しい面があります。事案ご

    • 2023年 淡路島(岩屋)の亜麻栽培/[4]開花後の経過、収穫、種取り

      1.開花後の経過(1)淡路亜麻(H-K-A-FLAX)2023年5月半ばに開花し、種を付けた淡路亜麻は、黄色に変色していくものと思っていましたが、予想に反して変色は見られませんでした。気温が急に上昇したせいなのか、原因は分かりません。神戸亜麻とは様子が異なります。 下写真の亜麻は、 開花後50日以上が経過しています。茎は緑色のままです。平均長さは、100cm程度です。 (2)神戸亜麻(H-K4-FLAX’23)5月半ばに開花し、種を付けた神戸亜麻は、例年通り、黄色に変色

      • 2023年 淡路島(岩屋)の亜麻栽培/[3]発芽から開花まで

        1.淡路亜麻(H-K-A-FLAX)(1)発芽(a)発芽率 2023年4月9日、下写真の奥9本の畝では、無事に発芽しましたが、手前4本の畝では、発芽しませんでした。発芽しない原因は分かりません。 水はけが悪く、土壌中の空気が不足したこと、日当たりが悪いことなど、様々な条件が重なったと考えています。 動物が畝を荒らした形跡もありますが、発芽率に影響しているか否かは分かりません。 下写真は、上写真から26日(約4週間)後の状態です。 下写真は、さらに11日(約2週間)

        • 2023年 淡路島(岩屋)の亜麻栽培/[2] 耕運から発芽まで

          1.淡路亜麻(H-K-A-FLAX)(1)耕運作業 2023.2.6 1回目の耕運:2022年12月11日 2回目の耕運:2023年2月6日 地主さんに耕運をお願いしました。耕運機を使った2回の耕運で、足のくるぶしまで沈むほどに、土壌がフカフカになりました。 ただし、微生物による土壌改良が進んでいませんので、効果の持続性は期待できません。今後の課題になりそうです。 (2)畝作り 2023.2.21下写真の通り、全体を手前領域と奥領域に分割し、手間領域に6本の畝を作りま

        第1回 ハンドメイド作品を模倣から守るための知的財産権について

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        • 知っておくべき!ハンドメイド作家の知的財産保護
          1本
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          4本

        記事

          2023年 淡路島(岩屋)の亜麻栽培/[1]畑を借りるまで

          1.神戸亜麻(H-K-FLAX)神戸での亜麻栽培は、2016年から始まりました。 最初の種が「F1種」だったため、自家採種を続けることが難しくなり、2019年に北海道で「固定種」の種を分けていただきました。この種から育てた神戸の亜麻を「神戸亜麻」と呼んでいます。 (1)神戸亜麻1年目(2020年)北海道の種を神戸の畑に蒔いて栽培した1年目(2020年)の神戸亜麻が「H-K1-FLAX’20」です。コロナ禍で外出を自粛していましたので、写真はありません。 H[北海道]-

          2023年 淡路島(岩屋)の亜麻栽培/[1]畑を借りるまで

          神戸の亜麻栽培/2016年-2021年

          はじまり2021年、亜麻栽培を始めて6年目になります。ようやく納得のいく亜麻が育ちましたので、これまでの経緯をまとめました。 2016年、地域活性化に取り組む兵庫県内の団体から、試験栽培のための亜麻の種を分けていただきました。その種を、神戸市垂水区の実家の畑にまいたことから、亜麻栽培が始まりました。 亜麻栽培には北海道などの寒冷地が適すると聞きますが、神戸市の気候は、比較的温暖な瀬戸内海式気候です。温暖地域で亜麻栽培に挑戦される方の参考になれば幸いです。 以下は、繊維

          神戸の亜麻栽培/2016年-2021年