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2023年 淡路島(岩屋)の亜麻栽培/[2] 耕運から発芽まで
1.淡路亜麻(H-K-A-FLAX)
(1)耕運作業 2023.2.6
1回目の耕運:2022年12月11日
2回目の耕運:2023年2月6日
地主さんに耕運をお願いしました。耕運機を使った2回の耕運で、足のくるぶしまで沈むほどに、土壌がフカフカになりました。
ただし、微生物による土壌改良が進んでいませんので、効果の持続性は期待できません。今後の課題になりそうです。
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(2)畝作り 2023.2.21
下写真の通り、全体を手前領域と奥領域に分割し、手間領域に6本の畝を作りました。土壌の酸性度は、pH6.2~6.4です。畑全体の広さは、約70平方メートルです。
畑全体に石灰を撒き、手前3本の畝に牛糞を撒きました。条件を変えて、生育状態の差異を観察しようと思います。
下写真では、土を被せていない奥領域(畝なし)が白く見えていますが、後に土を被せました。
![](https://assets.st-note.com/img/1682673479735-gKT7AcQPCC.jpg?width=1200)
水はけの良い土壌であれば、畝を立てる必要はなく、その分、効率よく栽培できます。
(3)種蒔き 2023.3.2,3.8
2023年3月2日、奥領域にも畝を作り、神戸亜麻(H-K-FLAX)の種を蒔きました。当初、奥領域には畝を作らない予定でしたが、管理用の通路が必要なので、計画を変更しました。
種は、H-K1-FLAX’20、H-K2-FLAX’21、H-K3-FLAX’22が混ざっています。畑の面積が広くなったこと、種の発芽率を予測できないことから、多めに蒔きました。
1つの畝に2本の溝を平行に堀り、その中に種を筋蒔きにしました。極度に密集して蒔かれた箇所が点在します。土を被せて転圧し、水を撒きました。
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2023年3月8日、手前9本の畝に追加の種を蒔きました。土が硬いと感じたため、牛糞を撒き、さらに、遅効性肥料(花用)を撒きました。
以下は、天然繊維を扱うWild Fibers社(英国)のサイトの引用(翻訳)です。このサイトには、亜麻に関する多くの情報が掲載されています。
「種まきは、横一列に並べるのではなく、幅1.5メートルのブロックにまくのがベストです。亜麻は、良質の繊維を生産するために密集して栽培する必要があり、ブロックに播種すると、植物同士が互いに支え合うのにも役立ちます。」
「亜麻の植物を長く放置するほど、繊維は粗くなります。逆に、開花の数日後に収穫すると、非常に細かい亜麻繊維が得られます。」
別の海外サイトでは、「種は密に蒔くことで、枝分かれの少ない植物が育ち、より良い繊維を生産することができます。」との記載がありました。
以前から、茎が根本の部分で分岐する現象が気になっていましたが、種の密度を高くすれば、解消されるかもしれません。
(4)発芽 2023.3.29
淡路亜麻(H-K-A1-FLAX’23)の芽が出ました。発芽にムラがあります。土が硬いことが原因かもしれません。
土が硬いと、窒息状態となって芽の成長を阻害するおそれがあります。牛糞や肥料の撒き方に問題があったかもしれません。
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雑草とともに、亜麻の成長が加速してきました。写真奥の畝の高さが低かった場所では、発芽率が極端に低かったため、栽培をあきらめました。
この場所(写真奥)を利用して、貯めていた亜麻のレッティング(発酵処理)を行っています。
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2.比較観察
同じ種でも、栽培環境が変われば、成長の様子も大きく違ってきます。異なる環境で育つ亜麻の様子を観察しています。
(1)淡路市尾崎の亜麻_ 2016年
2016年に淡路市尾崎の休耕田(下写真)で栽培したときには、土が硬く、十分な成果を得ることができませんでした。
硬い土で根が固められていたため、収穫時に亜麻を引き抜く作業が大変だったことを思い出します。
![](https://assets.st-note.com/img/1682674028444-AnVulc8KaK.jpg)
(2)神戸亜麻(H-K4-FLAX’23)
2023年、これまで3年間の神戸亜麻の種を混ぜて蒔きました。種蒔きの時期は、淡路亜麻より1週間ほど遅かったですが、淡路亜麻とほぼ同時期に芽が出ました。
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(3)こぼれ種の亜麻 2023
2022年10月に神戸亜麻「H-K3-FLAX’22」の種を自宅庭(神戸市東灘区)で採取しました。このときにこぼれた「こぼれ種」の花が2023年4月上旬に咲きました。
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(4)プランターの亜麻 2023
3月24日にプランターの土に蒔いた種は、4月1日に発芽しました。プランターが置かれた場所は、スリガラスで覆われた日照の少ないベランダです。
![](https://assets.st-note.com/img/1682673009671-Zgel943AKw.jpg?width=1200)
亜麻には十分な日光が必要です。日光が不足すると、下写真のように、細いまま背丈が高くなって倒れてしまいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1682724129664-rMUOm1goSH.jpg?width=1200)
日当たりの良い場所に移動させると、倒れていた亜麻が復活しました。根本の部分は曲がったままです。
![](https://assets.st-note.com/img/1683721920865-1S1dFGnYfu.jpg?width=1200)
<続く>
![](https://assets.st-note.com/img/1705887518047-HHBzDRqzJ5.jpg)
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