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My Favorite Quotes #20

When a human life reaches its prescribed lifespan, perhaps it dissolves into the universe.
Perhaps death does not involve a transformation into nothingness and oblivion, but is merely a phenomenon of dissolution.
Going from life to death is not an extinguishing, but a process of dissolving into something vaster.
If this is the case, then there is no longer any need to be afraid of death.
Both dying and living belong to the same dimension.
(A caption from Chiharu Shiota’s exhibition “The Soul Trembles” at Mori Art Museum 2019)

2019年に森美術館で開かれていた、塩田千春さんの展示「魂がふるえる」のキャプションのひとつ。東京に行く少し前に友人のウェブデザイナーAさんから展示のことを聞いて、目的地の一つにしていました。

直前に伯母を亡くして、お通夜に行ったその日の夜行バスで東京へ向かったのですが、これまでで一番「身体はここにあるのに、そこにはいないんだな」を実感した後で、また、調子を崩してから亡くなるまでそんなに長くなかったとはいえ、病気の特定から治療の間、本人もその娘たちや妹(私の母)も身体的にも精神的にも大変そうだったので、この東京滞在の間ずっと生きることと死ぬことについて考えていました。

塩田さんが癌を患ったのちの展示であることは行くまで知らず、この言葉に出会った時は悶々と考えていたことに対して、特に「この身体にはもういない」という感覚に対して一つ答えをもらったというか、納得して気持ちをあらたにできた気がして、写真に収めたのでした。

この言葉のおかげで、ずっといつか直接会えたらなと思っていた人と会えたというのもあって、伯母さんの計らいと言うと大袈裟なのですが、ちょっと私にとって色々な意味でインパクトのある言葉です。

最後に、日本語の方を置いておきます〜
「人間の命は寿命を終えたら、この宇宙に溶け込んでいくのかもしれない。
もしかしたら死は無と化すことではなく、何かに溶け込んでいく現象に過ぎないのかもしれない。
生から死へ、消滅するのではなく、より広大なものへと溶け込んで行く。
そう考えれば、私はもうこれ以上死に対して恐れを持つ必要がない。
死ぬことも生きることも同じ次元のことなのだ。」


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