マガジンのカバー画像

ゆる詩集

19
日々暮らしている中で湧き出た感情をそのまま詩にしました。 ゆるい詩でゆる詩の詩集です。 恥ずかしくても痛くてもダサくても私は私。 そんな自分を表現する事を許してあげたい。 ゆる詩…
運営しているクリエイター

#自由詩

【詩】創世記

【詩】創世記

どんなことも
始まりは単純で
どんどん時間の流れと共に
関わる何かかが増える毎に
複雑になっていく。

分裂する毎に
増える毎に
絡まり合って
複雑に複雑に
深まっていく。

魔法は祈りを形にしたもの。
作物が豊かに実りますように。
大漁に恵まれますように。
一族が繁栄しますように。

人も宇宙も同じで。
最初は単純だった。

ひとつであることに気付いた時、
分かれたら、
分裂したら、
増えたら、

もっとみる
【詩】朝を感じる。

【詩】朝を感じる。

朝、ベランダに出る。
太陽の熱を感じる。
鳥の鳴き声。
車の通り過ぎる音。
人が歩く姿。

私以外の生きている気配がする。

朝は活動の時間。

太陽は当たり前のように
昇って、
人や鳥も当たり前のように
動き出して生きていく。

私たちはお互いが
自分の人生に関係がないと
思っているけれど、
影響し合って
ひとつの地球に生きている。

地球は日本はゆらゆらと
ゆりかごの様に揺れながら
四季を巡る

もっとみる
【詩】混沌

【詩】混沌

私は今、迷っている。
混沌の中にいて
抜け出せそうにない。

グルグル、渦巻いていて
気はそぞろ、
落ち着いてなどいられない。

動き回る方が気が楽で
当てもなく彷徨う。

頭の中もグルグルで
体もグルグル動いている。

心身ともに混沌としている。

息を吐いて、吸う。

息を吐いて、吸う。

息を吐いて、吸う。

繰り返すうちに、
落ち着いてくる。

曲がりくねった思考から
当てもなく彷徨ったよ

もっとみる
【詩】花が嵐に

【詩】花が嵐に

花が嵐に

桃色の花が咲く木の前に立ち尽くす

花弁ひとつひとつに
楽しい思い出が映る

はらりはらりと散る姿が美しい

花弁が雨のように降りそそぎ
大地に積もる

風が吹いて
花が嵐に

敷き詰められた花びらを
踏む事など出来ず
立ち尽くすだけ

美しい記憶を
愛おしい記憶を
汚さないように
立ち尽くすだけ

2021.2.20

【詩】悲しみ

【詩】悲しみ

悲しい時に悲しいと言える

素直な人間だったなら

あなたとの未来は変わっただろうか

苛立ちをただぶつけて

言う通りにしろと喚くのではなく

ただ素直な気持ちを言えたなら

あなたはもっと優しくしてくれただろうか

寂しく疎外感を感じると

素直に言えたなら

あなたともっと穏やかに過ごせたのだろうか

ただ自分の家族が欲しかった

憧れなのか

過去に手に出来なかった

焦燥感からなのか

もっとみる
【詩】会いたい

【詩】会いたい

会いたい会いたい
あなたに会いたい

毎年同じ季節に
焦がれるほどに
会いたくなるのは

あなたが同じ気持ちだったからだろうか

会いたい会いたい
ただひと目会いたい

ひと目何て嘘だ
会うだけなら夢で会ってる
白昼夢で見てる

映像だけなら思い出せる
過去の記憶なら思い出せる
一言一句思い出せる

会いたい会いたい
会って今を話したい

記憶に残らないくらい
くだらない話が聞きたい
ずっとずっと

もっとみる