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vivie
2022年8月1日 20:11
「ホラー小説」というジャンルの響きからは連想しにくいような、なんだか儚く切ない読後感が私のなかに生まれた。この切なさの正体は何だろう?異様な光景から物語は始まる。揺り椅子に行儀よく坐る、白いドレスを着た17歳年下の新妻には頭部がなかった。それは比喩表現でもなんでもなく。最愛の妻・由伊の首をのこぎりで切り落としておきながら、夫・宇城は待ちわびていた。妻のその身体から「新しい首が生えて