離脱症状のリアル

振戦(しんせん)と言う言葉は、アルコール依存症に触れる際欠かせないです。酒が抜けたことによって起こる鉄板の離脱症状ですね。これを乗り越えて、断酒し続けなければ回復できないのです。

今回は振戦の様子をご紹介します。

手の震え

 冗談抜きで10センチぐらい往復し続けます。集中を向ければ向けるほど震えるようです。何か物を書く時、コップを持つ時など、手を使う時に特に震えます。

声の震え

 弱々しく力の入っていない声の出し方をします。アルコールが燃料になっていますから、燃料切れになっているんですね。また、アルコールは筋肉を分解しますから、その影響もあるのかもしれません。芯がブレブレの声になります。


 振戦は1週間ほど続きます。酒が抜けた1日目は目の焦点は定まります。約1週間後には、次第に手の震えも消え、声も普通のシラフの声に変化します。腹に力が入りやすくなるのでしょう。頑張っている様子は好感が持てます。

そしてまたある日、目がキマって据わっているんですね。悪いことしている自覚があるから、コップや酒のパックを隠したりします。バレバレで呆れてしまいます。

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