マーケットレビュー 2020/6/12

今日も暑いですね。雨+暑さで非常に過ごしにくいです・・・。


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さて、今日は全体的に下げています。今日は面白い動きがありましたので少し、いつもとは違いますが、2020/6/11のニューヨーク株式市場の様子も見てみましょう。

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これを見るとわかるように、NYダウやS&P500と呼ばれるニューヨーク株式市場の主要指数は大幅に下げています。

一方で、外需関連株の影響が強い日経平均でさえ、騰落率はわずかに-0.75%ですし、むしろTOPIXのほうが-1.15%と大きく下げています。早朝の日経平均先物価格も21800円程度でしたが、それよりも500円くらい高い終値です。

NYダウの大幅下落に対し、新聞記事などを見ていると「コロナ第2波警戒」などと書かれています。しかしながら、私はこれは少しロジックとしては薄いと考えています。

というのも、日経平均株価やTOPIXなどの主要指数は、NYダウファクターベータが高いです。NYダウファクターベータが高いとは、NYダウの動きとの相関が高いことを示しています。

「新型コロナウイルス」というのは、第1波でも分かったように、グローバルで急速に広がるもののため、グローバルなファクター(ニューヨーク株式市場でも、日本株式市場でも共通な要因)です。

もし仮に、このNYダウの暴落が「コロナ第2波」という共通要素の強い要因だとしたら、日本株式市場も暴落して良いはずです。ですが、そうはならなかったということは、どちらかというと「米国の個別要因による何か」による暴落だったと考えられます。

この辺りもまた、「証券投資への誘い」のマガジンで後々解説していこうと思います。


<2020/6/11 >

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<2020/6/12>

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さて、ボラティリティとリターンを見ていきましょう。

10日前〜5日前をとったボラティリティはどちらかというと減少傾向にあるようですが、直近のボラティリティは明らかに上昇傾向にあります。昨日よりも赤色になった銘柄も多くなりました。

一方で、全体的には下落したものの、上昇した銘柄は昨日よりも多くなりました。任天堂は引き続き1%程度上昇しています。10日間の平均リターンも全体的に赤色に転じてきています。


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さて、シャープレシオは完全にばらけてしまいました。高ボラティリティに対して全然リターンは見合っていない状況になってしまいました。短期的には手を出しづらい相場です。


今日は以上とします。

なかなか不安な週末ですが、来週の動向を引き続き見守っていきましょう。