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スター

初・朝井作品。

この本も、
私の「読みたい本リスト」にあって、
(いつ入れたのかはこれまた不明)
読んでみたら……

めちゃくちゃ面白い!

今までは、
本を読むと、
その内容だったり、感情だったりが
自分の体内をぐるっと巡って、

自分の経験や体験と混ざり合って
感想や想いが出てくる感覚だけど、

今回は、なんていうか、
ただ体内を巡るだけじゃなくて、
隅々の毛細血管までもが痺れるみたいな(笑)
もっと長く、もっと深く、もっと濃く、
私に訴えるものがあった。

一回読んだだけじゃ
消化しきれないような内容で、
読むたびに、面白かったな〜。


私は、
あんまり考えずにすぐ行動タイプで。

それを否定するつもりはないし、
それで良い経験をすることもたくさんあったし、
それでいいと思うけど、

時には
考えて悩んで、考えて悩んで、
考え抜くことも必要なのかもしれないと
思ったのです。

というのも、
出てくる登場人物は
みんな考え方とか生き方が違くて、
それでいてスターなんだけども、
共通するのは、
社会に対する思いや考えが
しっかり確立してる点。

軸が分からなくなって悩む瞬間はあるけど、
その瞬間も逃さずに、
考え抜いて
自分の想いが出てくる。

「おかしな等号だらけの世界に対して、自分はどういう判断基準を持つのかっていう話」
まさしく。

おかしいと思ったら、
考えずに逃げてきたな〜私は。


そして、
「待つ」
ということが日々できなくなってきてる。

何に対しても、
結果をすぐに求めている自分。

世の中が発展していく中で、
すぐに結果が出ないと不安になって、
自分の心や感性を把握する過程も待てなくて、
待つ、ただそれだけのことが、
どんどん下手になっている。

大変、共感。



また、読んで、
色々考えたいな〜。

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