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火花

花火が見たくなった時、この本を読む。

読んだ本の内容を1か月後にはきれいさっぱり忘れてしまう私でも、
この本だけは詳細を覚えてる。
(読む頻度が多いっていうのも理由の一つだけど)

話の流れが分かるから、
次の情景が頭に浮かぶから、
「そうそうこの感じ...!」
ってニヤついちゃう。ニヤニヤ

又吉先生の世界観がごつく好き。
大好きとかめっちゃ好きとかじゃなくて
なんか、ごつく、好き。

やっぱり人ってみんな違うんだな~と改めて。

人ってジグソーパズルみたいって
よく例えるけど、本当にそうで。

何かに突出していると、何かがとても不器用だったり。
うまく何事もバランスよく生きていたり。
世間的な幸せじゃなくても、小さな生きがいがあったり。

火花に出てくる人たちはみんな人間味が溢れる大人たちで、
その一人ひとりがジグソーパズルみたいに
うまく、うまく、支え合っていて。
一人が欠けてもダメだし、無理に形を変えてもダメだし、
みんなそのままの形でピタリとハマるんだよね。

最近読む本は、
読み終わった後、自分自身と向き合う時間が必要になる本ばかり。

それも読書の醍醐味ってやつ?


耳の後ろで鳴いているようなセミと
首振り機能なんていらない扇風機と
一発勝負の花火

すべてが愛しい。

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