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原人・旧人・新人まとめ

ムンディ先生のYouTubeで世界史の勉強中。今回はこちらの記事↓の補足として旧人類などをまとめてます。

※このページには、人間の執筆とAI生成の要素が含まれています


原人

ホモ・アンテセッサー

ホモ・アンテセッサーは1994年にスペインのアタプエルカにあるグラン・ドリナ遺跡で発見された30以上の化石群に対して、1997年にヒト属の新種として命名された種である。

ホモ・アンテセッサーは80万年ほど前の未成年の部分骨格化石で、発見者たちは上顎骨の形態がホモ・サピエンスと似ていると主張している。しかしホモ・エレクトゥスに含まれるという見解も多い。

ホモ・アンテセッサーは人類進化を4段階に分けた場合、猿人に続く第二の段階に位置するものとされている。また骨に残る跡から、西ヨーロッパ最古の人類とされている。


ホモ・エレクトゥス

ホモ・エレクトゥスはヒト属の種で、直立するヒトという意味である。約180万〜5万年前に生息していた化石人類で、アフリカで猿人から進化しユーラシア大陸へ拡散した。

ホモ・エレクトゥスは、11万7000年前から10万8000年前に集団死したことが示されている。ホモ・エレクトゥスはジャワで現生人類と交流できるまで生存していなかった。

ホモ・エレクトゥスは「アシュール型」石器や「ハンドアックス」などの大型石器によって知られている。動物の解体道具と推測され、その作成には高度な階層認知能力が必要と思われる。


ジャワ原人

ジャワ原人(ジャワげんじん)とは、1891年にインドネシアのジャワ島のトリニールで発見された化石人類である。更新世中期に生存し、直立歩行し眼窩上にひさし状の隆起がある。

ジャワ原人はアフリカの猿人から進化したホモ・エレクトスのうち、ジャワ島に至ったグループを指す。100万年余りにわたって生息し、身体サイズは現代人並みで、脳もチンパンジーの2倍(現代人の2/3くらい)あった。

ジャワ原人の年代は170 - 180万年前頃と推定されていたが、最新の研究では130万年前頃とされている。ジャワ原人はオーストラリアのアボリジニに進化したとの説もあったが、最近は否定されジャワ原人は絶滅したと考えられている。


北京原人

北京原人(ペキンげんじん)は1927年に中国北京郊外の周口店で発見された化石人類である。正式学名はホモ・エレクトゥス・ペキネンシス、旧学名はシナントロプス・ペキネンシスである。

北京原人は更新世中期に生息していたと推定されている。脳容量は900~1200ccで、石器を作製し火を使用した跡がある。男性の身長は約156センチ、女性の身長は約144センチと推定されている。古人類学者によると北京原人の寿命は短く、68.2%が14歳以前に死亡し、50歳まで生きられたのは4.5%のみだった。

北京原人の化石は1929年12月2日に北京市房山区周口店で発見された。この発見を成し遂げたのは、後に中国を代表する古人類学者となる裴文中(はい・ぶんちゅう)氏である。

北京原人を含むホモ・エレクトスが生きていた時代は更新世中期で、周口店の北京原人遺跡はユネスコの世界遺産として登録されている。


ホモ・エルガスター

ホモ・エルガスターは前期更新世にアフリカに分布していたヒト属の種で、東アフリカの初期ヒト属をホモ・エレクトゥスとは別種とするときに使われる名称である。

ホモ・エルガスターは180万~140万年前に生息していたと考えられている。発見されている化石のうち大柄な個体は男性とみなされ、身長160~180cm、体重60~80kgほどと推定されている。小柄な個体は女性とみなされるが、大柄な個体との差が少ないことから性差は現代人と同じくらいとみなされている。

ホモ・エルガスターは暑い日中でも長距離を移動できる体つきをしており、積極的な狩りをした可能性が高いと考えられている。オルドバイ型の石器を使用して動物を解体し、骨髄を取り出したと考えられている。

ホモ・エルガスターは化石となった人類で、発見地からトゥルカナ・ボーイというニックネームが付けられている。


ホモ・ハイデルベルゲンシス

ホモ・ハイデルベルゲンシスはヒト属の一種で、中期更新世の旧人の一種である。ハイデルベルク人とも呼ばれる。

ホモ・ハイデルベルゲンシスは約80万年から約30万年前にかけて生存していたと考えられている。アフリカのホモ・エレクトゥス(ホモ・エルガスター)から進化した人類種で、ホモ・サピエンスの祖先になった種と考えられている。

ホモ・ハイデルベルゲンシスはホモ・エレクトスに比べて脳容量が大きく(1100cc - 1400cc)、より人間的な行動をとることができたと考えられている。ホモ・エレクトゥスと種レベルの違いはなかったと考える場合は、エレクトゥスに含められる。

ホモ・ハイデルベルゲンシスは、ドイツのハイデルベルクで発見された化石人類の一つである。1907年にハイデルベルク近郊のマウアーの砂利採取場で発見された下顎骨による命名である。出土層は中期洪積世に属し、大きく頑丈な原人型の下顎骨だが、歯の形はむしろネアンデルタール人に似ている。

フランスやドイツで発掘されたホモ・ハイデルベルゲンシスの時代のものと思われる住居跡からは、火の使用の痕跡や180cmの大型投げ槍、剥片石器を取りつけたと思われる加工された枝などが出ている。このような枝と石器を組み合わせる革新的な技術はホモ・ハイデルベルゲンシスから始まったと考えられている。


ホモ・ハビリス

ホモ・ハビリスはラテン語で「器用な人」を意味するヒト属の一種である。約240万年前から140万年前に存在し、現在分かっている限り最も初期のヒト属である。

1964年に東アフリカのタンザニアで発見され、猿人と原人の中間的段階と考えられている。身長は約130センチで、脳の容積は現代人のほぼ半分である。約250万年前にアウストラロピテクスから分かれたとされている。

ホモ・ハビリスは高度な石器製造技術を持っており、石器を恒常的に作った最初の人類と考えられている。


ホモ・フローレシエンシス

ホモ・フローレシエンシス(フローレス人)はインドネシアのフローレス島で発見された絶滅種のヒト属で、2003年8月にオーストラリアとインドネシアの合同チームが発見した。

ホモ・フローレシエンシスは身長が1メートルほどと小柄で、脳もチンパンジー並みに小さく、火や精巧な石器を使っていたと考えられている。そのサイズからホビット(トールキンの作品中の小人)という愛称が付けられている。

ホモ・フローレシエンシスは、2016年現在では骨は10万~6万年前のもの、石器は19万~5万年前前後のものであるとみなされている。


旧人

ホモ・ネアンデルターレンシス

ホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人)は約40万年前に出現し、約4万年前に絶滅した化石人類である。

ネアンデルタール人はホモ属に属し、原人(ホモ・エレクトゥス)に続く化石人類である。1856年にドイツのネアンデル谷で発見された人骨などにちなんで名付けられた。

ネアンデルタール人は眉の部分が隆起し、鼻から口にかけて突き出た顔、がっしりとした筋肉質の体が特徴である。約30万年前から欧州を中心とするユーラシア大陸で暮らしていた。

ネアンデルタール人は大規模な気候変動、病気、またはこれらの要因の組み合わせによって絶滅した可能性が高いと考えられている。

ネアンデルタール人は人類に最も近い親類で、私たちホモ・サピエンスと同じ時代を生きてきた「きょうだい」とも言える存在である。


ホモ・ローデシエンシス

ホモ・ローデシエンシスは30万年から12.5万年前にアフリカとユーラシアに生息していた絶滅したヒト科の哺乳類である。ネアンデルタール人に似ているが、アフリカに住んでいた原始のヒト科として知られている。

1921年にザンビア(北ローデシア)のカブウェのブロークン・ヒル鉱山で発見された頭骨や四肢骨がホモ・ローデシエンシスの化石とされている。この化石は「カブウェ人」とも呼ばれ、アフリカの旧人を代表する化石人類である。

ホモ・ローデシエンシスはホモ・ハイデルベルゲンシスの別名と見なす科学者もいるが、ホモ・サピエンス・アルカイクスやホモ・サピエンス・ローデシエンシスという名も提案されている。


ホモ・ヘルメイ

ホモ・ヘルメイは中新世にアフリカ南東部に生息していたとされるヒト属の一種である。ホモ・ハイデルベルゲンシスから分岐した分類群と見なす説もあり、260,000年前に生息していた原始的なホモ・サピエンスとも呼ばれている。

1932年に発見されたフロリズバード人骨はホモ・ヘルメイの可能性があるとされています。ラーとムニエ(2019年)はフロリズバード人骨を初期のホモ・サピエンスの例としており、35万~26万年前に東アフリカと南アフリカの集団が合流して誕生した可能性があるとしている。


新人

ホモ・サピエンス・イダルトゥ

ホモ・サピエンス・イダルトゥ(またはイダルツ)は現生人類ホモ・サピエンス・サピエンスの直接の先祖と考えられている化石人類で、約16万年前の更新世東アフリカに生息していたとされている。

ホモ・サピエンス・イダルトゥは壁画を描くなど芸術的、文化的な性質のある人類だったが、時間の経過とともに淘汰され現在の人類のみが生き残った。

ホモ・サピエンス・イダルトゥと区別するために、現生人類は正式な学名はホモ・サピエンス・サピエンスとされている。


ホモ・サピエンス・サピエンス

ホモ・サピエンス・サピエンスとは人類のうち新人、すなわちクロマニョン人以降現代人までをさす学名である。分類上の属名・種名に亜種名を加えたものである。

ホモ・サピエンスはラテン語で「賢い人」「知恵のある人」を意味する。動物分類学上の学名としての現生人類で、18世紀中頃にスウェーデンの生物学者 C.リンネが生物の体系的分類を行うにあたり、この語をもって人間を表わす学名とした。


おわりに

猿人の発生した場所はアフリカでも、そこから世界各地に広がっていって、それぞれの地域によって特徴づけられていくのは面白いよね。あと絶滅した種と現生人類として残った種の違いとかも不思議よね。

そしてここから我々現生人類の時代が始まり、大量の民族や部族に分かれていくんだから摩訶不思議。結論…人間という存在は奥が深い。

−おわり−


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