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大人が読んでも面白い。洋書初心者におすすめの「読みやすい英語の本」【5冊】

「洋書初心者は児童書がおすすめ」という情報をよく見聞きすると思います。

実際、僕もいろんな児童書を読んで洋書を読む力を鍛えてきました。

ただ、実際のところ大人が児童書を読むのって退屈だったりするんですよね。

児童書はまだしも、絵本とかだとどうしても気持ちが乗らないこともあったり。

というわけで今回は、大人が読んでも面白い「洋書初心者におすすめの英語の本」をご紹介します。


▣ 時間術を洋書で極める

まず1冊目の洋書は”Make Time”というビジネス書です。

ズバリ、「自分が成し遂げたい”何か”に向けてプランを立て、それを実現するためにどうやって集中力を高めていくか」について書かれています。いわゆる時間術についての本です。

タイトルが示すとおり、日常生活のなかでいかにして時間を作るか(ムダを省くか)に主眼が置かれていて、効率的な時間の使い方などを具体的に解説してくれています。

たとえば、スマホアプリの最適化が好例です。

Removing email and other Infinity Pool apps from our phones might be the simplest, most powerful change we've made reclaim time and attention.
Eメールや余計なアプリを消去することは、すごくシンプルです。でも、自分の時間や意識を取り戻すために最も効果があります。※ Infinity Pool …本書で「時間を浪費するもの」として使われている用語。

僕はこの本を読んで、スマホアプリを徹底的に見直しました。すると、今までいかにムダなアプリを入れていたかがわかり、使わないアプリは一斉に削除しました。

そのおかげで、どこにどのアプリがあるか見やすくなったし、なによりムダなアプリに使う時間が減ったので他の仕事や趣味に余った時間を活かせるようになったのです。

自己啓発書やビジネス書は抽象的な話が多いケースもありますが、”Make Time”はすぐに実践できる具体例が豊富です。

大人が読んでも「コレはすぐに実践できそうだ」と思えるものばかりだと思います。特にビジネス書が好きな人には満を持しておすすめしたいところ。

また、この本は見出しが多いので小休止しやすい(読みやすい)というメリットがあります。休み休み読めるので、疲れや飽きが来にくいと思います。

ただし、英語レベルは決して簡単ではないので注意が必要です。洋書初心者というよりも、厳密にはビジネス書のペーパーバック初心者におすすめという感じ。

英語初心者だと挫折すると思うので、まずはGR(Graded Readers)などで洋書に慣れましょう。

そのうえで「初めてペーパーバックに挑戦する」という人に”Make Time”をおすすめしたいと思います。

▣ 自伝を読めば教養も身につく

2冊目は"The Story of Martin Luther King Jr"という本です。黒人差別をなくすために活動をした偉人、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(キング牧師)の自伝本になります。

1960年代のアメリカは黒人差別が当たり前の時代で、「バスのなかでは黒人が白人に席を譲らないといけない」とか「水飲み場は黒人と白人で分けられていた」など、人種差別は法律で合法化されていました。

そんな酷い状況を変えるべく立ち上がったのがキング牧師なのですが、暴力に訴えることなく、デモ行進や反対運動で差別するという非暴力主義が大きな特徴でした。

ここ数年はアメリカ国内で黒人差別が再燃しており、キング牧師がかつて行ってきた活動にも注目が集まっています。

「キング牧師という名前だけは知っているけど…」という大人は多いと思います(僕もこの本を読む前は名前しか知らなかった)。

でも、本書を読んだことでキング牧師が何者で、なぜ彼がここまで後世に語り継がれているのかがよくわかりました。

教養ある大人として生きていくためにも、偉人に関する知識は知っておきたいところ。そういった意味で、大人が読む洋書としてはうってつけだと思います。

この本はやさしい英語で書かれているので、洋書をあまり読んだことがない人でも読みやすいはず。

もちろん最低限の文法理解と語彙力は必要ですが、洋書への第一歩としておすすめしたい1冊です。

▣ 衝撃の生涯。アガサ・クリスティー

推理小説作家として有名なアガサ・クリスティーの生涯を綴った"Agatha Christie, Woman of Mystery"は、やさしい語彙だけで書かれたGR(Graded Readers)なので、洋書初心者の人でも読みやすい1冊となっています。

アガサ・クリスティー作品を読んだことがない人でも名前だけは聞いたことがあると思いますが、彼女の生涯を非常に興味深い。

たとえば、推理小説に欠かせない薬や毒物についての知識。じつは彼女は第一次世界大戦中に薬局で働く機会を得て、そのなかで薬が人間にどのように作用するのかを学び、それを作品づくりに生かしていました。

She knew a lot about poisons now. She knew which poisons worked quickly, and which worked slowly. She knew how much to give, and what different poisons smelt and tasted like. She knew how people died from poisons - did their faces turn blue? Did they die in their sleep, or die screaming in pain? A good detective - and a good writer of detective stories - must know these things.(本書より引用)

上記は本書からの引用ですが、使われている英語がどれも簡単なのがおわかりいただけると思います。これがGRの醍醐味です。

推理小説は得てして高学歴の作家が書いていることが多く、豊富な知識が求められるものですが、アガサ・クリスティーの場合は正規の学校教育を受けたわけではありません。実地で学んだ経験を生かしていたということです。

それ以外にも驚きの経歴や事件が続々と出てくるので、読んでて飽きがきません。

じつをいうと、僕はあまり推理小説などを読まないタイプなのですが、そんな人間でもこの本はすごく楽しめました。

アガサ・クリスティも歴史上の偉人といっていい人物だと思うので、こちらも大人の教養として知っておいて損はないかなと思います。

▣ 犯罪・裁判モノが好きな人へ

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