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本は好き、だけど読書は苦手

こんばんは、石榴です。
本を整理しています。
御覧の通りまったく進んでいません。

「読書家」と聞くとどのようなイメージを持つでしょうか?
かなりの確率で「純文学」「小説」をきちんと読み込み、考察し、
自分なりの考察を持ち、評論ができる……そんなイメージが頭をよぎるのではないでしょうか?

ところがどっこい。
私にはまったく当てはまりません。
所持している本で小説やら純文学のウェイトは下の下レベルです。
珍しく持っていた小説を探してみました。
『ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ』
『ミネハハ』
『クラウドコレクター』(文庫本も含む)
『どこかにいってしまったものたち』
あとは同人誌として個人の方が発行していた一冊。
それだけです。
本を読むのは好きですが、およそ読書家とは名乗れない体たらくです。
純文学、けして読んだことないわけではないのですけれど。

ずいぶんと強烈な印象を残したのは『細雪』。
住んでいる場所が舞台に近く、「あ、これあそこか」と、
思い当たる場所がいくつも登場するから。
当時の作家の目から見た、あの場所の失われた風景がひどくノスタルジックな印象。
セピア色の風景の中に、物語の文字が浮かんでは消えていくように
見えてきたのには感動を覚えました。

「ここにあるのにここではないどこか」
「風景がセピア色に感じること」

そんな印象の作風が好きなのかもしれません。
でも、手元において再度読み返したいと思う小説が極めて少ないのです。
上記に挙げた本はその例外中の例外のずいぶんな精鋭と言えるのです。
大切にしなければ。
(とはいえ、よくベッドに転がりながら読んでいるせいかマットレスの下や枕の下に乱雑に置かれていることがしょっちゅうですが……)

「読書家」という言葉はなんだか高尚だなぁ……と感じます。
「好事家」ならぬ「好書家(こうしょか)」という言葉くらいなら肩ひじ
張らずに名乗れそうな気がします。

かしこ

#創作大賞2023
#エッセイ部門


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