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太陽になりたい-Pilot05 ダンサー・振付師Riaさん-

今回は、ダンサー・振付師・インストラクターとしてご活躍されているRiaさんにインタビューさせていただきました!
プロ振付家が競うLegend UNIVERSE 2019では、アジア文化交流審査員賞を受賞。
私も本選を観に行かせていただいていましたが、Riaさんの作品は華やかで楽しくて、最初から最後まで釘付けでした!
たった40分ほどのインタビューでしたが、人として学ぶことがたくさん…
ダンスに興味がある方もそうでない方も、ぜひ最後までお読みください!
Riaさんの魅力にせまります!

―子どものころはどんな子どもでしたか?

小学校、中学校のころは、とにかくまじめでした。児童会・生徒会にも入ってましたし、副会長もしてて。テストでも10位以内で、95点でも悲しむくらいでした。型にはまっていて、ちゃんとしないクラスメイトのことが許せなかったりもして。「守らなあかんことは守らなあかん」っていう、かたいところがありました。融通が効かないというか、「こうじゃなきゃ」って一つのことしか見えない、考えられない生き方をしていました。

―どんなきっかけでダンスを始めましたか?

親にエレクトーンを習わせられていたんですけど、本当に落ち着きが無くて。「ダンスの方が向いてるやろ」ってことで、今度はダンスを習うことになりました。でも、ダンスはうまくできないし嫌いで嫌いで…。小2から小5まではイヤイヤ期でした。HIPHOPも好きじゃなかったですし。

―そうなんですか!?何がきっかけで変わったんでしょう。

そのとき通っていたスタジオの選抜オーディションに、なぜか受かって。それで、月から金曜までずっとレッスンの毎日になりました。そこで、HIPHOPだけじゃなくてジャズダンス、ブレイクダンスなどいろいろなジャンルのダンスのレッスンを受けました。そして、外部のダンスのコンテストに出たんですけど、優勝できなかったんです。そのとき、「負けた、悔しい」って泣いてる子たちを見て、自分は正直泣くところまでいってなかったんですけど、火が付いたんです。それが、小6のときでした。

やっぱり、人間関係と環境が大きかったと思います。選抜オーディションに受かってからのレッスンは、それまでとは全く違って、幅広く、大人ともレッスンを受けましたし、世界が広がりましたね。「こんなにがんばってる人がいるんだ」って。

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―そのまま中学校でもダンスを続けられたんですか?

中学に入ってからはそれまでの地元のスタジオではなく、地元から少し離れた、活躍している有名な先生が集まるスタジオでレッスンを受けるようになりました。そこには、大阪で活動している先生もいらっしゃっていて、その先生の舞台のオーディションを受けていました。でも、3年連続でそれに落ちてしまって。「ダンスが嫌」っていう時期もありました。でも、ようやく、中3のときにオーディションに受かって、舞台に出られたんです。セリフもなく、映像とダンスだけでストーリーを表現するっていう舞台だったんですが、それがすごく達成感がありました。やっぱり伝えるのが好きなんです。そこから舞台にハマって、高校3年間はずっと舞台に出ていました。

―ずっと、というと…?
舞台って、練習期間が3ヶ月くらい毎日あるんです。なので、4ヶ月ごとに次の舞台、また次の舞台、というように連続して舞台に出ていました。

―では、学校に行って、放課後練習して、という感じですか?
はい、学校に行って、バイトに行って、夜通し練習して、家に帰って学校に行って、学校で寝ていました(笑)なので、高校の先生に「中学のときは生徒会してた」って言うと、「え!?」ってなるという。舞台に出るのにも、ノルマがかかるのでバイトしないといけなくて。それでも、赤点は取らないように、50点くらいをキープしながらくぐり抜けていました。そういう生活も、若かったからやれたのかな。そうやっていろんな景色を見る中で、子どものころは型にはまっていたけど、いつの間にか型にはまらなくなっていったように感じます。

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―そのままダンス関係に進学をされたんですか。

実は、大学に行きたかったんです。でも、親が、早く社会経験を積んで欲しいっていうタイプで厳しくて、大学に行くのは許してもらえませんでした。「4年は長い」と。自分で学費貯めるって言ってもどうしてもダメで。「専門だったらいい」ということだったので専門学校に行くことにしました。ダンスの専門学校も、たくさん見学に行ったんですけど、自分にダンスしか残らないのが嫌だなと思って。それで、ダンスの役にも立つし、ヘアメイクの専門学校に進学しました。いざとなったら、カメラのスタジオに就職するのもアリかなと…。でも、在学中にダンスのお仕事をいただけるようになりました。

―おお~!初めてのお仕事は何だったんですか。

アイドルの振り付けでした。実は、子どものころ、ミニモニ。が大好きで。アイドルになりたかったんです。それで、高校生のころ、事務所のオーディションを受けて、受かったので半年くらい地下アイドルもしていました。でも、一緒にやっていた子たちは、ダンスができなくて、私はダンスもしっかりやりたかったので、プライドが許さなかったというか…。結局、「思っていたのと違ったので、すみませんが辞めます」という話を事務所の社長にしました。そうしたら、社長は私のダンスのことは買ってくれていたので、「お前が振り付けしたらどうや」と言ってくださったんです。それで、辞めてしばらくして、振り付けのお仕事をすることになりました。自分のチームの振り付けをしたことはありましたが、アイドルの振り付けは初めてだったので、ミニモニ。の動画など、本当にたくさん観て勉強しました。そこから全てのことがつながって、今に至っています。高校時代にいろんな人と出会って、それからつながりは本当に大事にしていますし、今出会った人と、5年後何かできるかなって思っています。

―現在は、ダンサーと振り付け、どちらもされているんですね。

ダンサーとしては、バックやショー、アーティストのミュージックビデオなどで踊っています。振り付けは、アーティストやアイドルの振り付けをしています。昨年は、白浜アドベンチャーワールドのイルカショーの振付演出をまかせていただきました。あとは、フラッシュモブの演出をしたり。ダンスのインストラクターもしています。

ダンサーとしては、正直、年齢的にいつか限界が来ると思っているので、今は踊れる場があるなら、優先して踊るようにしています。いつかは振り付けをメインでやりたいですが、振り付け師としても、自分が踊っていた経験があるか無いかは大きいと思うので。

―お仕事をしていて大変だったことは何ですか。

それは、人間関係のことですね。フリーランスなので、契約から何から何まで自分で全部やるんですけど、契約の時点で話を詰められていなくて騙されたこともありました。「ダンスだけやっててもダメなんだな」って。信用した人に裏切られたこともありましたし。お仕事って、人からしかいただけないんですが、誰を信じていいか分からないと思ったこともありました。ダンスに関する、大変なことや難しいことっていうのは、自力で解決できることじゃないですか。でも、その人間関係っていうのは、自分だけでどうにかできることではないので難しいです。また、ダンススクールもやっているので、生徒にはいろいろダンス以外のことも教えるんですけど、それで離れられてしまったこともありました。

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―ルピナス・ダンススクール(Riaさんのダンススクール)は、誰かと一緒に始められたんですか。

いえ、これは自分で「アットホームな場所を作りたい」と思って始めました。「伝える」と「楽しむ」をモットーにしています。私は、ダンスで人間性も育ててもらったと感じているので、ルピナスでも、スキルだけじゃなくてコミュニケーションや、人間性といった部分も育てたいと考えています。現在、4才から57才までの生徒さんが通ってくださっています。貸しスタジオで開講していて、何ヶ所かあるんですが、元生徒が何人かインストラクターを務めてくれています。

―振り付けのお仕事についてお聞きしたいんですが、Riaさんの振り付けのこだわりって何ですか?

必ずすることは、曲を聴いて、イメージを書き出すことです。ビートもありますけど、「聴いた感じ」を大事にしています。それが、踊っている人の気持ち・ダンス・音楽・空気感、全部合わさって伝わるようにと考えています。

―昨年の夏、「Legend UNIVERSE」の本選を観に行かせていただいたんですが、Riaさんの作品は本当にワクワクしました。そのときの想いを教えてください。

昨年の「Legend UNIVERSE」は、5年目の挑戦でした。毎回関西予選を通過できずにいて、実力的に今のままでは無理なのかなという気持ちもあり、「今年で一回休憩しよう」と思っていました。「Legend UNIVERSE」に出るのは、ものすごく、負担もプレッシャーも大きいんです。それで、とにかく、ダンサーみんなが輝けるような、観てくれる人みんなが楽しめるような、そういう作品にしようと思いました。いろいろ悩んでいたり迷っていたりする人でも、観たら「めっちゃ楽しそう、ふふっ」てなるような。ストーリーっていうよりは、「みんな楽しんで!」っていう。とにかくテーマは「ハッピー」でした。あのとき集まってくれたダンサーは、年齢も、ジャンルも、スキルもバラバラです。スキルがみんな高かったら、まとまるのかもしれないけど、でも、私は「それじゃおもしろくない」って思ってる「バカ」なんです。ダンサー一人ひとりの個性も出したかったし、ダンサー自身にも楽しんでほしくて。「こんなオリックス劇場みたいな大きな舞台に立てることもあるんや」っていう、「いきなり光浴びることもあるよ」っていう経験もしてほしいと思っていました。

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―今後の展望について教えてください。

「ハッピー伝道師」になりたいです。周りの人がハッピーになれるような存在になりたい。太陽になりたいんです。「見てたら元気になる」とか、「Riaと一緒に何かしたい」とかそういう。ダンスじゃなくても、人として、そういう人でいたいと考えています。

―子どもたちへのメッセージをお願いします。

挑戦することをあきらめないでほしいです。先が見えてなくても、進んで欲しい。私も、進んでいく中で見つけてきたことはたくさんあるので。あと、ダンスは、「道が無い」って言われることが多いです。「安定しないからやめとけ」とか。私は幸い、親は「好きにしたら」っていうタイプで反対はされませんでしたが、それでやめていった子も周りに何人も見てきました。でも、自分で道は作れるし、お金を稼ぐことはできます。だから、「これはこうだから」って自分で決めてしまって、やめないでほしいです。どんな道でも、始めはつらいと思いますが、自分で成功させることはできるので、興味があることは、一旦やってみたらいいと思います。

―ありがとうございました。

お話していて私もすごく元気がもらえました!

RiaさんはYouTubeのチャンネルもお持ちで、目指せ登録者数1000人とのことです!

ダンスはもちろん、筋トレやストレッチ動画もありますので、ぜひみなさん登録しましょう♥︎︎

https://www.youtube.com/channel/UCgLwesBMaivNAMML24UBMHQ

Riaさんのアカウントなどはこちらから!

YouTube「りあるーむchannel」:https://www.youtube.com/channel/UCgLwesBMaivNAMML24UBMHQ

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Rupinus Dance School:https://www.rupinus-dance.com/

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