【開催報告】＃ピルコンルームno.9「オトコの性のモヤモヤを考えよう！」
こんにちは！NPO法人ピルコンです。
9月が始まり、少しずつ日が沈むのも早くなってきました。皆様いかがお過ごしでしょうか？
先日、9月3日19時より、＃ピルコンルームno.9「オトコの性のモヤモヤを考えよう！」を開催しました！
当日は約30名の方にお越しいただき、オンライン講座とディスカッションを行いました。
今回は、この講座とディスカッションの内容を少しだけお話します。
▼「男性の性のモヤモヤってなに？」
児童・生徒の性に関するある調査（2014年度 児童・生徒の性に関する調査報告 東京都幼・小・中・高 心性教育研究会）を通じて、男性は女性と比べて、男性器の形や大きさ、マスターベーションについて悩んでいる人が多いことがわかりました。参加者への申込時のアンケートの自由記述欄では、「男性は性に興味をもっていなければならない」「性行為を経験しないとかっこ悪い」などのプレッシャーがあるという意見も見られました。
▼「男性の性について知ろう」
男性の性について知ろうでは、よくある性器や自慰などの悩み・コンプレックス、男性の性機能、性感染症についても学びました。
包茎は、基本的には手術の必要はなく、毎日少しずつ皮をむいて清潔に保つことが大切です。
また、特に男子からの反響が大きい泌尿器科医の今井伸先生が考案された「射精道」も紹介しました。16か条からなるセルフプレジャー（私たちはマスターベーションやオナニーのポジティブな呼び方としてこう呼んでいます）の時の心構えのことです。
例えば、「汚い手で行うべからず」や「陰茎を布団や壁にこすりつけるオナニー（床オナ）はしない方が良い」などセルフプレジャーの際に気をつけるべきことがわかりやすくまとめられています。
そして、性感染症については、必ずしも性器同士の接触のある性行為以外でも、口・肛門・性器間の接触によってうつることや、性感染症になるリスクを減らすためにコンドームを使ったり、定期的な検査をすることが必要であるということ、また、もしも自分が性感染症かもしれないと思った時は、保健所や病院で検査や治療することが大切であるということも学びました。男性にも知ってほしい避妊や性的同意についても改めて確認しました。
そして、からだの一部分で人の魅力は決まらないということや、性経験の有無で人の価値は決まらないということを伝え、自分と相手のからだ・こころを守る知識をもち、それを実践することが大切なことをフェローからも伝えました。
▼「男性のジェンダーについて考えよう！」
こういった男性のからだのコンプレックスの背景には、社会からの「男らしさ」の価値観も影響しています。
男性のジェンダーについて考えようでは、男性の悩みをジェンダー学、社会学の視点で説明しました。
男性は、女性よりも厳しい競争で勝ち上がっていくことや、女性を“獲得”することで、周囲の人から認められるなど、弱さやダメな部分ではなく、強さや厳しさを求められる機会が数多く存在します。
そのため、男性は社会的に求められる男性像としてのストレスやプレッシャーを抱えてしまい、時に生きづらさを感じる機会があるように思います。
また、仕事や学校において男性が深刻な悩みを抱えた時になかなか相談することができないのではないかということも問題意識としてあげられました。
誰かを蹴落として成り立つ「男らしさ」ではなく、思いやりや自分の行動に責任をもち、自分が生きやすい「理想的な自分像」を探していくことが大切であると学びました。
▼ディスカッション
男性が自分の性の悩みを話しやすくなるために必要なことや出来ることは？
ディスカッションを通じて、性についての正しい情報をもち、その情報を共有しあう機会をつくることが大切であるといった意見や、メールやアンケート等匿名で相談できる機会をつくる必要があるなどの意見もありました。
また、Q＆Aでは、「結局どのような状況なら男性は弱音を吐くことができるのか」といった質問を頂き男性が男性に悩み相談をすると、すぐに解決策を提案されて嫌だ、という声や、「男性が安心して弱さを出したり向き合える環境も大切」というという意見もありました。
▼次回のイベント予告
次回は、10月9日金曜日18時〜19時30分で開催！テーマは、「ポジティブなボディイメージを作ってみよう！」以前開催したピルコンルームno.7 「なぜ自分の見た目が気に入らないんだろう？」の反響を受けて第二弾の開催です。学生の方は無料でご参加できます。申込みはこちら。
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この記事を書いた人
ピルコンフェロー
たけちゃん・すえちゃん
（編集 めぐりん）
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