【活動報告】#ピルコンルームno.26「性のモヤモヤも、政治で変わる!?~私たちの声の届け方~」
こんにちは!ピルコンインターンのゆきこです!ピルコンnoteを開いて頂き、ありがとうございます。
今回もイベントレポートをお届けします!役に立つ内容が盛り沢山なので、ぜひ最後までお付き合いください✨
さて、ピルコンでは、6月14日(火)20時より、 #ピルコンルーム no.26「性のモヤモヤも、政治で変わる!?~私たちの声の届け方~」を開催しました!今回のゲストは、「新しい政治・行政の仕組みをつくりつづける」をモットーに、政治と国民をつなぐプラットフォームを運営する株式会社PoliPoli(https://www.polipoli.work/ )の伊藤和真さん。前半のゲストトークでは。社会課題をどのような流れで政治的に解決するのか、その中で若者に何ができることなどについてお伺いしました。さらに、ゲストの伊藤さんに加え、ピルコン代表の染矢明日香と、#なんでないの プロジェクト代表の福田和子さんも交えたパネルディスカッションも行いました!
それでは早速内容を覗いてみましょう~~👀
性に関わる社会課題解決と政治のつながり
まずは、ピルコンが行っている性に関わる活動の中で、「こういう風に政治とつながっているんだよ」という具体例を3つ、ピルコンフェローのふうちゃんから紹介してもらいました。
例1「生命の安全教育」
様々な団体の活動のおかげで、性犯罪・性暴力の根絶を求める社会機運が高まったこともあり、政府は令和2年度に性犯罪・性暴力対策を強化する方針を決定しました。
例2「#緊急避妊薬を薬局で プロジェクト」
これは、女性が健康を守るために、安心、安全、適切にアフターピル(緊急避妊薬)にアクセスできる社会を目指すプロジェクトです。沢山の方のオンライン署名や要望書などによる協力により、第5次男女共同参画基本計画、骨太方針2021・2022に掲載されました。
例3「性に関わる政党の公約」
これは、2021年に行われた衆議院選挙での各党の公約をまとめたものになります。2022年夏の参議院選挙での各党の方針は、こちらのnoteからご覧いただけます!(https://note.com/pilcon_jp/n/nd5fd008de6e8 )
こう見ると、性に関する問題も、意外と政治に関係していることがわかりますね!
さあ、ここからは実際にゲストにお話を伺いながら、「政治参加ってどうやってすればいいの?」ということを学んでいきましょう!
Talk1 PoliPoliの解決したい課題
ここでは、ゲストの伊藤さんが運営するプラットフォームPoliPoliについて詳しくお聞きしました👂
まず、PoliPoliを運営している背景として解決したい課題が2つあります。
1つ目が、「市民の声を政策立案のプロセスに反映させるシステムが整っておらず、アナログに依存している」ということ。
2つ目が、「自身の声が反映されていないと感じている国民が66.9%もいる」ということです。
ここからは、簡単ではないシステムのせいで、国民と政治行政の間には高い壁がある、といった現状が見て取れますね。
Talk2 PoliPoliってどうやって使うの?
では一体、PoliPoliはこのような現状をどうやって変えようとしているのでしょうか。
政治家に声を届ける「PoliPoli」と行政に声を届ける「PoliPoli Gov」の2つのウェブサイトがあり、国民の声と政治家・行政の橋渡し的役割を担っています。
ウェブサイトはとても見やすく、SNS感覚で簡単に使えるので、ぜひみなさんも見てみてはいかがでしょうか??
実際にPoliPoliを通じて政治にインパクトを与えられた例としては、「生理に関する政策で政府予算を獲得」したという実績があります。PoliPoliでの繋がりから生まれた意見交換会が大臣質問へと発展し、「生理の貧困」状態にある人々の支援に予算を使用することが決定しました。
Talk3 政策を動かすポイント
それでは、具体的にどうすれば若者が政策を動かすことができるのでしょうか。与党を含めて、政治を行う側も「若い世代の意見を取り入れよう」という姿勢はあるそうです。そのため、SNSなどを使って声をあげることも、ひとつの方法として有効です。
多くの人が共感するような「解決するべき社会課題」を、政治家を納得させられるような「説得力のあるロジック」を提示しながら、「正しい順序・方法」を踏んで、政策提言などをすると、政治は動きやすい、とのことです。
こうやって具体的にお聞きすると、なんだか自分でも政治参加が出来そうな気になってきますね!
パネルディスカッション
ここからは、ゲストの伊藤さんに加え、ピルコン代表の染矢明日香と、#なんでないの プロジェクト代表の福田和子さんの3人で行ったパネルディスカッションを簡単にお届けします!
Q. 若い人が興味を持っているイシューは?なぜ政治家は若い世代の意見を聞きたいの?
伊藤さん「議員さんの周りにいる人は、支援者さんとかボランティアの人とか、結構ご高齢の方が多かったりして、若い人の声がなかなか聞けないってことがあったりするんですよね。だから、若い世代の意見を聞きたいっていうのはあるんじゃないかなとは思います。」
福田さん「少子高齢化などいろんな課題を日本が抱える中で、若い人で付き合った経験の無い人が多くてどうしよう、みたいな記事もありましたよね。(20代独身男性「4割がデート経験なし」内閣府の調査https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000257944.html )やっぱり、政治家の中だけでは掬いきれないものが多い、というのは感じていると思います。一方で若者の側も、(自分たちの意見が)届くのかな、聞いてもらえるのかな、っていう気持ちになっている人は多いのかなと思います。」
染矢「直接声を届ける場があって、そこに参加することは意味があることだと思います。結構最近だと院内勉強会などがオンラインで開催されて、誰でも参加できる場もあったりするので、そこで交流や意見交換ができたりしますよね。」
Q. なぜ政治に興味を持ったの?
伊藤さん「元々あんまり政治に興味はなくて、高校の時はブレイクダンスばっかずっとやってたんですけど(笑)そうですね、衆議院選挙があったときに、『政治ってやっぱり大事だよな』って思ったりとか、最初PoliPoliを趣味でやるなかで、世の中の根本の仕組みを作ってるのが政治だよな、って思うようになりました。」
染矢「そうなんですね。でもそうやって、元々興味がない人にも使いやすいように、という視点を持っていることが、事業の新規性にも繋がっているのかなと思いました。福田さんはどうですか?」
福田さん「大学1,2年のころは、吉原遊郭(江戸幕府によって公認された遊郭)で生きる女性の日記をずっと読んでいたんです。その中で遊郭に関する政策がどんどん変わっていくにつれて、脆弱な立場に置かれた人たちほど生活が、コロコロ変わっていくのを知って、政策が持つ大きな力に興味を持ち、スウェーデンに社会保障やジェンダー政策について学びに行きました。」
Q. おススメのアクション
伊藤さん「色々な手段はあると思うんですけど、polipoliだと2つの手段があります。
まず1つは、政策提言へのコメントをすることですね。
政治のことすべてに興味を持つことは難しいかもしれませんが、中には皆さんが普段から興味あるものもあると思います。例えばアフターピルに関してや、学校内民主主義についてもあります。
2つ目は、実際にリクエストを送信することですね。『こういうことを取り組んでほしい』ということを「政策リクエスト」から投稿していただいて、SNS等で拡散していただくと、署名キャンペーンなどとうまく連動させて関心がより集まるんじゃないかなと思います。 」
福田さん「署名だと、緊急避妊薬のアクセス改善や現代的避妊法が増えてほしいっていうのがあったりするので、そういうところに参加してみるのもいいですよね。あと、積極的に骨太の方針とか、国が出してる資料などが沢山あるので、自分の関心があるものに目を通すことも、現状を知るっていう意味では大事なのかなと思います。あと、また秋頃に緊急避妊薬の市販薬化検討に関わるパブコメがある予定なので、その際はまた参加してもらえたらなと思います。」
ディスカッション
最後に、参加者のみなさんでディスカッションをしました。
今回のテーマはこちら!
ディスカッションでは、性教育を義務教育にしていくためには?など、性教育に関する意見も多く出ました!
参加者アンケート
参加者のみなさまから、講演後にアンケートを記入していただいたので、
その結果を少しだけシェアさせてもらいます!
そして、素敵な感想も沢山お寄せいただきました!
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・聞くだけの参加でしたが、性について不安に思っていることを気軽に話すことができる場所だと思いました。また、ピルについても知らないことを参加者の方から知ることができたので、良い機会でした。疑問に思ったのは、避妊目的のピルだけは保険適用にならないのは何故なのかと思いました。「避妊をすること」は同時に「女性の体を守ること」に繋がるのに、手の届きにくい金額にすることでより望まない妊娠を助長していると思います。
・いまの政治制度(永田町ですべて完結)では限界が来ている、多様な声を拾うためのデジタル民主主義等進むかもみたいな話が印象に残った。
・自分の興味のある分野で投票する先を決めていいんだということに気が付けた。
・政策に反映させることの難しさ、参加者の興味関心の違いなどを知れて面白かったです。
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政治というと、どこか遠い存在のような気がしてしまうかもしれません。ですが、自分の関心がある部分だけでも情報を集めてみることで、何か新たな気付きを得られるかもしれませんね。
それでは、最後までお読み頂き、ありがとうございました!
また次のnoteでお会いしましょう✨
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それでは次回もお楽しみに!
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この記事を書いた人⇒ゆきこ💛
早稲田大学の3年生で、ピルコンのインターンとして活動に参加中。「性について気軽に語れる場をつくっていきたい!」という気持ちから性教育に興味を持つ。最近は、世界の性教育に興味あり🌏
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