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【活動報告】#ピルコンルーム no.16「SOGIEから考える#いろんな性のかたち」

こんにちは!ピルコンのあみてぃーです♪
段々と気温も上がり、日差しの気持ちいい季節になりましたね🌼
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
ピルコンでは、5月20日19時より一般社団法人fairの松岡宗嗣さんをゲストにお迎えして、 #ピルコンルーム no.16「SOGIEから考える#いろんな性のかたち」を開催しました!

当日は、なんと約40名以上の方にご参加いただきました~!
今回は、その内容を簡単にご紹介します。
「SOGIE/多様な性」について一緒に考えていきましょう🌈

✻SOGIEについての基礎知識を学ぼう

今回のイベントでは、まず初めに「性のあり方」について学び、「LGBTQ」「SOGIE」という言葉の意味についても確認しました。

〇性のあり方について

性のあり方は、以下の4つの要素に分けて考えることができます。
・法律上の性(生まれた時に割り当てられる性別)
・性自認(自分の性別をどう認識しているか)
・性的指向(恋愛・性的な関心がどの性別に向くか/向かないか)
・性別表現(自分の性をどう表現するか)

これらのうち「性自認」「性的指向」「性別表現」は虹のように実に多様で、明確な境目があるわけではなく、ゆらぐこともあります。「性のあり方」は、必ずしもカテゴライズできるものではありません!性は「グラデーション」「スペクトラム」なものなのです🌈

〇LGBTQってなに?

LGBTQとは、「レズビアン」「ゲイ」「バイセクシュアル」「トランスジェンダー」「クエスチョニングやクイア」という5つの頭文字からなる性的マイノリティを表す総称の1つです。
Qのクエスチョニングやクイアについては、あまり耳にしたことがないという人もいるかもしれませんね。
これらの他にも、性自認が男女どちらでもない、中間、いずれにも分類されたくないなどの「Xジェンダー」や他者に恋愛的に惹かれない「アロマンティック」、他者に性的に惹かれない「アセクシャル」、性的指向が性別に捉われない「パンセクシュアル」など様々な性のあり方が存在します!

〇SOGIEってなに?

ここまで性のあり方、LGBTQについて理解することができたと思います!
…では、最近「性の多様性」という言葉と共に耳にすることの多い「SOGIE」とはなんでしょうか?LGBTQとどのような点で異なるのでしょうか?

SOGIE(ソジー)とは、先程説明した「性的指向(Sexual Orientation)」「性自認(Gender Identity)」「性別表現(Gender Expression)」の頭文字からとった言葉です。

「LGBTQ」が性的マイノリティの人々を表す言葉であるのに対して、SOGIEは、属性要素を表していて、性的指向や性自認、性別表現という要素は、性的マイノリティもそうでない人もすべての人々が何らか持っている、関係しているものと言えます!

✻性的マイノリティは日本にどのくらいいるの?

皆さんは、日本にどのくらい性的マイノリティの人々がいるか知っていますか?
実は、さまざまな調査から、日本には約3~8%の性的マイノリティの人々がいると言われています。一見少ないように思える数字ですが、この人口はなんと日本における左利きの人口や、AB型の人口6大苗字(佐藤・鈴木・田中・高橋・伊藤・渡辺)の人口と同じくらいなのです!

皆さんは、これまでの人生の中でこれらの苗字の人たちなどに必ず出会ったことがあるはずです。

…つまり、「性的マイノリティは自分の周りにいない!」と思っている人はまだまだ多いですが、「気づいていない・見えていない」だけで性的マイノリティは身近に存在しているのです。

✻「ALLY」とは

ALLY(アライ)とは、LGBTQを理解し、支援したいと思う、主にシスジェンダー ヘテロセクシュアルの人のことです。

ALLYになるための”条件”というものはありませんが、例えば、性的マイノリティの人々が置かれている現状や、性に関する知識、または自身の持つ特権性について知ったり、その上で、自分自身の何気ない言動や認識を変えて、差別や偏見をなくすために行動する。こういったステップを繰り返し、学び、行動し続けることが重要です!

ALLYも性的マイノリティと同様に当事者から「見えにくい」存在ですが、例えば職場において、ALLYが可視化されていると、当事者の心理的安全性が高いという調査結果もあるそうです。

さらに、 性的マイノリティに関する問題に限らず、人種や民族、障害など、他にもさまざまな差別や抑圧の問題に対してALLYであることが重要です!
皆さんも「誰でも誰かのALLYになれる」を合言葉に実践してみませんか?

✻性的マイノリティをめぐる課題

性的マイノリティをめぐる課題/困難は様々なライフステージによって生じます。
例として、職場を挙げると以下のような現状を見てとることができます。

・(非当事者のうち)職場に当事者がいないと思っている人は7割
・職場でカミングアウトしている性的マイノリティの当事者は1割程度

当事者でない人たちの「わたしたちの職場に当事者はいない」という思い込みが、カミングアウトをより困難にしている側面もあります。
また、性的マイノリティの人々は学校において、シスジェンダーかつ男女二元論を前提にした設備や制度(更衣室やトイレ、制服など)、異性愛を前提にした恋愛話やライフプランの話などの押し付けによって困難に直面することがあるのです。

そして最後に、「身近に起きる性の多様性の課題」に対してできることとして、シスジェンダー、男らしさ・女らしさ、そして異性愛を前提にしないことや性的マイノリティ特有の困りごとを知り、想像することが大切であると学びました!

―今回のイベントを通して―
これまで当たり前のように存在してきた「シスジェンダーの男女、そして異性愛を前提にした社会システム」は、性の多様性が話題になる以前から、性的マイノリティの人々にとって深刻な問題であったのだということに改めて気づかされました。
性のあり方にかかわらず、誰もが生きやすい社会にしていくにはこうした社会のシステム・考え方に対して、例えば「これは本当に男女に分けて捉える必要があるのだろうか」と一度立ち止まって考えていくことが大切になってくるのではないかと感じました。
また、個人的に「マイノリティーの当事者ではない自分がそのような発信をしても良いのだろうか。説得力がないのではないだろうか。」と思っていた面があったため、松岡さんのお話を通して、「ALLY」が発信することの重要性にも気づくことができました!

🗣参加者の声

・この講座を通して初めて知ることはありましたか?

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参加者の86%が「とてもそう思う」「そう思う」と回答してくれました!

・この講座はあなたの役に立つと思いましたか?

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なんと参加者の100%が「とてもそう思う」「そう思う」と回答してくれました!

皆さんからは、
🗣「周りに性的マイノリティが『いない』のではなく『見えていない』、という言葉がとても印象に残った。」
🗣「LGBTQ+やSOGIEについてもっと知りたい!話したい!と思った。」
🗣「若い人達の自由で率直な意見を聞くことができて参考になった。」

などの感想をいただきました😊
また、今回のイベント後から始まった新コーナー「ほうかごピルコン」もご好評の声をいただきました!
ご参加・ご協力いただいた皆様ありがとうございました✨

✻次回の#ピルコンルーム 予告

名称未設定のデザイン

6月のテーマは、「避妊」

ということで…次回のイベントは6月23日19時~20時半 #なんでないの プロジェクト代表の福田和子さんをゲストにお迎えして開催する #ピルコンルーム no.17「なんでないの?私の選択肢」です🌟

➢イベント詳細・お申込みはこちらから!

興味を持った方はぜひ今後のピルコンルームに参加してみてくださいね!

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この記事を書いた人*ピルコンフェロー/広報インターン生 あみてぃー🌷
東京女子大学人文学科歴史文化専攻の3年生。パートナーシップコミュニティ「ふたりの教室」公式アンバサダー🎖「人生をデザインするため、性を学ぼう。」というピルコンのキャッチフレーズに惹かれ、メンバーになる。最近の関心事は、パートナーシップとフェムテック用品!

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