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骨盤を立てて、脚を伸ばしたい

最近、僕の書いた文章がきっかけである分野で活躍されている方がダイエットをはじめたらしい。直接メッセージを頂くのも嬉しいけれど、間接的に聞くのも悪くない気分です(でも直接言われる方が嬉しいけどネ!)。

ダイエットについて

痩せたいと思っている人は沢山いるけれど。痩せたくて本当に困っている人はいない。

本当に困っていたら、切実に痩せたいのであれば、痩せないはずがないんです。多くの人は痩せたいと友達に愚痴りながら、ケーキを注文しちゃったりするんです。

これと同じようなことを、身体の柔軟性においても思っています。

身体の柔軟性について

「身体が硬い」
「身体を柔らかくしたい」

もちろん、中国雑技団の人たちのように…とはいかないでしょう。曲芸、新体操やバレエなどのある種のスポーツ、ダンサーたちは特別な鍛錬を若い頃からしています。また、例えば、頚体角(大腿骨のヘッドの角度)には個人差があります。誰もが180度開脚できるわけでもありません。

ただ、身体が硬くて、柔軟性に乏しくて困っている人なんていないんです。ここでもダイエットの話と同じで、切実さに欠けているんです。

例えば、脚を伸ばして座ろうとすると骨盤が寝てしまい、猫背になってしまう人がいます。雑誌に載っているこのモデルさんのように、あるいはYouTubeで何かのエクササイズを教えている先生のように。あの人たちのように骨盤を立てて、脚を真っ直ぐ伸ばしたい。

切実にそうその人が思ったのなら、明日明後日に叶うわけではないだろうけれど、それほど遠くない未来に脚は真っ直ぐ伸ばせられているはずなのです。切実だったら叶う夢、切実だったら手に入るはずなのです。

例えば、糖尿病の深刻なレベルで手足を切り落とさなければならないレベルの瀬戸際にいたとしたら、ステージの進んだ癌であることがわかったら。きっとその人は、切実になんとかしたいと考えて、真摯に食事制限するのではないでしょうか。躊躇いなく、禁煙するのではないでしょうか。

僕が言っているのは、そのレベルの切実さなんです。
僕自身、そのレベルの切実さで脚をまっすぐに伸ばせるようになった一人だったりします。今から10数年前、ピラティスを学び始めた初期の頃です。良い先生にもまだ出会っていなかったですし、当時は今のような知識や技術を持ち合わせてもいませんでした。切実さだけが燃料だったんです。

最後に

もっとも身体といっても背骨(脊柱)の柔軟性については、ある種のテクニックの獲得が必要になります。ガムシャラに努力してお風呂上がりにストレッチすれば、脚は伸ばせるようになるし、前屈や開脚もある程度できるようになるのですが、背骨の柔軟性だけはクオリティの高い動きができる知性が必要になります。じつは、その為にピラティスが存在したりします。

「股関節が硬くて…」と相談されたら、「家でストレッチしたらいいですよ。毎日すれば、柔らかくなります」とお伝えします。「背骨が硬くて…」と相談されたら、「じゃあ、レッスンに来てください」という感じですね。それでも切実さがあれば、レッスンぐらい来るでしょうしね。だから、結局南極、切実さがあればいいんです。切実さがあれば、なんだって叶うんです。

もっとも切実さがあったのに、好きな人に振られました。なんて、言わないでくださいね。それはまた、別の話ですからね。

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