レッスンオーディションに合格するには③

インストラクター養成コースを卒業した方々へのフォローアップ研修で頂いた質問とその回答について、書いている3回目です。過去の投稿については、こちらから確認ください(1回目2回目

③専門スタジオのヨガとフィットネスクラブのヨガの違いについて

専門スタジオの場合、スタジオ側にもそこに入会されている会員の方々にも独特のプライドを持たれていることが多いようです。また専門スタジオでしかレッスンをしていない人と雑談などをしていると、フィットネスクラブだったり、ホットヨガスタジオのことをあまり良く捉えていない意見もうかがったりします。

反対にフィットネスクラブでのみレッスンをしている人と雑談をすると、「難しそう」と敷居の高さであったり、ちょっとした壁のようなものを感じられている方もおられました。私は現在もレッスンさせて頂いていますし、過去もいくつかのフィットネスクラブでレッスンをしてきました。私自身は専門スタジオを運営していますが、好き嫌いもないですし、どちらかに苦手意識もありません。ただ、それぞれの文化・趣向に違いがありますので、その点を簡単に紹介していきます。

どちらであってもレッスンする場合、入会する人の動機に結びついているものでなければなりません。フィットネスクラブに入会する人が「心の平安が欲しくて入会しました」とは言わないでしょう。ですから、マインドフルネス瞑想など、流行をフィットネスクラブが導入しても人気になることはありません。それは、ニーズにまったく一致していないからです。ヨガやピラティスはフィットネスクラブでは調整系エクササイズというカテゴリー分けされるのですが、しっかり身体を動かすことによって調整される必要があります。

専門スタジオの場合も同じで、専門スタジオに入会される方の動機、「なぜ、フィットネスクラブではなくこの人は専門スタジオに入会したんだろう」ということを考える必要があります。想像できなければ、聞いてみてもよいかもしれません。フィットネスクラブで人気だった人に私のスタジオでレッスンお願いしたことがありましたが、すぐに参加者がいなくなって終了となってしまいました。何故だったのでしょう。

和食、イタリアン、フレンチ、中華と並んでいるフードコートやランチビュッフェに行く人の気持ちと、和食の専門店に行く人の気持ちには違いがあります。後者の方がより和食の奥行き、文化に触れたいはずです。前者はもっとシンプルに美味しさを求めています。当たり前ですが、どちらも美味しさを求めています。それでも少し傾向には違いがあるのです。同じ事が、フィットネスクラブと専門スタジオにはあるのだと思います。

とは言え、資格を取ったばかりの状態で選ぶ余裕のない人がほとんどではないでしょうか。別に多少家から遠くても、フィットネスクラブでも、専門スタジオでも、何だっていいから兎も角、定期的に学んだことを他人に伝えたい。そんな感じではないでしょうか。あまり先入観を持ち過ぎず、オーディションを見つけたらチャレンジすることを薦めます。


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