【学習参考書レビュー】大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[力学・熱力学]が面白いほどわかる本
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🐬今回ご紹介する教材
為近和彦先生と代ゼミ物理科の2枚看板をなす漆原晃先生の著書です。
最近デザインが一新されちゃいました。
実は前のバージョンの漆原先生のお写真は、私が代ゼミで授業を受けているときに一緒に授業を受けていた人(ただの生徒)が、先生に依頼されてデジカメで撮影したものでした。
もう今は別の写真になっているので少し寂しいです。
🐬概要
以上のように構成自体は学参としてはよくあるものだと思います。
個人的にこの本の(というか漆原晃先生のご指導方法の)売りは引用部分にもあった「「シンプル」かつ「万能」な解法」だと思います。
詳しくは後述します。
🐬難易度
★★★☆☆☆☆☆☆☆ ~ ★★★★★☆☆☆☆☆
🐬取り組み
受験生時代に何回もやりました。
エアプではなく全問題きっちり解いた人間のレビューだということで、信用していただきたいです。
余談ですが完全初学者(私立文系)からのスタートだったので
漆原面白いほど⇨断念⇨為近和彦先生の代ゼミTVネット(今は存在しないサービスです。)⇨エッセンス⇨面白いほどに戻る
みたいに行ったり来たりしました。
あれこれ手を出す一番駄目なタイプの受験生ですね。笑
そのときのことがわかるブログ: http://blog.livedoor.jp/pikumix/
🐬ひょーどるの物理成績推移
2013年 センター試験: 81/100 東大22/60 ←早稲田政経を卒業した年
2014年 センター試験: 92/100 東大24/60 山梨医9割前後←東大理2❌、山梨医⭕️
2015年 センター試験: 100/100 東大26/60←東大理2⭕️
※山梨は得点開示しなかったのであくまで自己採点の結果です。
東大物理は最後まで苦手でしたね…。
シンプルに難易度が高すぎるというのもあるのですが。
(でもこのあと駒場で力学の授業を受けてちょっと覚醒します)
🐬普段から生徒への指導に使ってるよ
私はオフラインの塾にも勤務しているのですが、そこで物理を指導するときはこの本を使うことが多いです。
特にその生徒の苦手分野ではこの本を使います。
ちなみに去年指導していた筑波大学志望の生徒(Dさん)はこの本をはじめとする漆原晃シリーズを使い、共通テスト本番で95点、中央大学理工学部共通テスト利用合格🌸、東京理科大学創域理工学部合格🌸、早稲田大学教育学部地球科学専修合格🌸、筑波大学(生命環境学群)合格&進学🌸を決めました。
ちなみに彼の自己採点ですが東京理科大学C方式、グローバル方式入学試験の物理で満点を取っていました。素晴らしいですね。
↑有料noteですが、Dさんをはじめとする生徒の科目別の詳しい指導内容などはこちらに記載があるのでよろしければ御覧ください。
🐬コスパ
計320ページで税込1540円なので、学参としては平均的な価格ですかね。
昔はもっと安かったのですがやはり物価高の影響を受けていますね。
🐬Pros
🌴説明がカジュアル
漆原先生のすごいところはこれだと思うんですよね。
御本人は尋常じゃないくらい頭がいいのに、指導するときの言葉遣いは信じられないほどカジュアルです。
「接触力と非接触力をそれぞれ着目物体に書き込む」を「ナデコツジュー」を表現するのは天才としか思えない。
他にも「1/2λのイモ」「ぐりぐりてんてんぴゅーんぽこん」「室伏選手召喚!ぼわん」など摩訶不思議なフレーズが多数登場します。
これ、ご自身の学歴が東大理物の修士じゃなかったら「この本大丈夫かな…?」ってなりますよね。
大丈夫です。信じてください。
東大教養の力学の授業までナデコツジューをはじめとする漆原晃メソッドは使えます。
🌴一貫した解法パターン
漆原先生はどの分野も一貫した解法で、パターン化して指導します。
ただ、パターン化といっても、汎用性のある、大きな枠組内でのパターン化です。
この問題はこう解く、ということではありません。
例えば電磁誘導の問題では「起・電・力」をキーワードにして、
というように毎回決まった手順でハメ技のように解かせます。
このあたりは為近先生と大きく違いますね。
為近先生も解法自体をルール化することはありますが、それを徹底的に叩き込むようには指導しません。
これは好みというか適性の問題だと思いますが、私は結果的に漆原先生のやり方で成績が飛躍的に伸びました。
🌴意外と到達点が高い
この本に取り組んだ人の多くが「あれ?基礎チェック問題難しくね?」と思います。
実は東大の過去問(の一部)が入っていたりします。
難関大の問題もこの解法パターンで解けるよ、というメッセージかもしれませんね。
🐬Cons
🌴ガチの初学者が独学するのは難しいかも
初心者用としてよく紹介されるこの本ですが、本当に全くの初学者が3冊全てを一人で取り組んで習得するのは実はかなりハードルの高いことだと思います。
いくら平易な言葉で書かれているとはいえ、3冊合わせて1,000ページほどありますしね。
実際私は一度挫折しました。
学校で一度物理の授業を受けたけど忘れちゃった、くらいの人に一番刺さる本だと思います。
🌴解法パターンが嫌いな人もいる
一見すると、解法パターンを「覚える」ことを推奨する本なので、理系の人は抵抗を覚えるかもしれません。
為近先生に習った人がこの本を酷評することがあるのですが、まあ気持ちはわかります。
ただ、やってみるとわかるのですが、まず形(解法パターン)から入って何度も繰り返すうちに、なんで解法パターンがこの順番になっているのか、ということがわかるようになってきます。
とりあえず解法パターン通りに繰り返し問題を解きまくるとよいです。
私は物理をやめて生物選択に変えようと思うくらい悩みましたが、この方法で道がひらけました。
🐬類書
🐬こんな人にお勧め
・学校で一度物理の授業を受けたけど忘れちゃった人。
・ガチの初学者だけどめっちゃ根性と集中力がある人(私は挫折しました)。
🐬書いてる人
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🐬評判のいいnoteまとめ
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