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イスタンブール:おいしかったものと雑感

食について


中東各国どこにでも下記のフードはありそうだけど、料理に手間がかかっているのは見た目からも想像できる。ルックスが良い。単調な味の料理は少なく、噛む度に味が変化し、奥行きというよりは水平方向への広がりを感じる。ソース文化でありまたスパイス・ハーブ文化でもある。東欧同様に土壌に恵まれているのか野菜の質も高い。簡単に作れそうな料理もある。その場合、素材が活かされているというより、素材が主張しているように感じる。食材にも国民性が表れるのだろうか?きっとそうだろう。

トルコフードは、帝国時代の宮廷料理の技術を元にユーロ側とアジア側の双方からの影響を受け絶妙なレベルで融合を成し遂げていると思われる。絶妙なというのがキーで、B級グルメっぽさは漂いはするもののB級グルメとして片付けられるものではなく、かといって、フレンチのようなハイエンド感がないのが良い。バリエーションも多く、トルコ料理といったらこれ!といった一皿というよりは、いくつもの料理がかなり旨い。今回の旅行は、「外さない!食べまくる!」を目的とした食メインの旅行+(モスク見学)なので、そこそこ良いレストランや人気店にしか行ってないから、素材も良ければ味も良く感じることは今更ではあるが、断っておくとしよう。

チャイ雑感


そしてトルコと言えばcay(チャイ)
以前訪れた8年前よりコーヒー文化が色濃くなってきた。しかし、お茶文化は未だ廃れておらず、名物である茶菓子は見事にモダン化に成功しクオリティーの向上が著しい。ただ、庶民の憩いの場であるノスタルジックな雰囲気のお茶屋さんであるチャイハネはめっきり数が少なくなったのは残念。そういえば、昨年、銀座にトルコ菓子のバクラワ屋さんができたね。

ミディエドルマ

為替と経済雑感


8年前は1トルコリラ40円強だったけど、現在は5円を切っている。ゼロが1つなくなったほどのトルコリラ安だ。このトルコリラ安からくるインフレはなかなかのもので、観光地のレストランでは、ワンプレートにドリンク1杯で3000円を超え、もはやホノルル並だ。トラムやフェリーの運賃も2~5倍になっている。NIKEのAF1正規品は2万円をゆうに越えていた。ビッグマックセットも1200円以上する。

現在のイスタンブール市民の平均所得は月額1200から1600USドル程度らしい。確かに、以前に比べ随分上がっている印象を受ける。トルコ経済はかなりヤバいんですけど、どういう構造で所得は向上しているのだろう?

僕の所得も円安と物価上昇を受けて上がらないだろうか?いや、海外行きたい身としては、円安を何とかしてほしい。けど、所得も上がってほしい。


イスケンダルケバブ

街並み雑感

街並みは、概ねヨーロッパに近い。モダナイズされた街並みは、世界中どこも同じように感じる。昔は石畳の通り沿いにひっそりと佇むこじゃれたカフェを見つけてはのんびりコーヒーを飲んで過ごすことも旅の楽しみであったが、もはやそんな素敵なカフェはなん百軒も存在し、ときめくことはなくなった。あれ?もしかして世界中の大都市においては、良くも悪くも現代化は完了したのではないか?

以下、メモ。
【イスタンブールでおいしかったもの】

パン類(ピデ・シミットゴマパン・羊肉サンド)
ロカンタ(食堂ご飯)
サバサンド(ほとんど外れだが1店のみ激旨屋台あり)
チーズ、オリーブ、パストラミ
チャイ(リゼ産)アップルティー
お茶菓子(バクラワ、ロクム、プリンなど)
ナッツ&ドライフルーツ(ヘーゼルナッツ・ピスタチオ)
生野菜(旨味が強い)
ケバブ牛、羊、レバー
ハンバーグ(キョフテ)
ヨーグルト、ヨーグルトソース
サルチャ(トマトソース)
ムール貝(ミディエドルマ・串揚げ)
チョコ
スーパーに売ってるお菓子(ULKER(GODIVAを子会社にもつ)とEti)
スマック(スパイス:酸味と香りつけに)

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