めぐり逢い

好きな人の隣は私なのに、隣にいる彼に対しての気持ちは嘘じゃない
本当に好きなのに、どうしてか好きでいることが悪いことみたいに思った


彼と過ごした時間はキラキラしていた時もあれば、それ以上に苦しみ悩んだ時間の方が多かったのかもしれない
あんなに傷つけられ泣いた日々があるのに、遠くに行った後になって 綺麗な日々だけが切り取られ私の頭に浮かぶ
本当にたくさんの思い出がある中のたった1ページなのに、なのにそこだけが美化されていく

昨日遊んだ女の子は、何が正解かわからないと言っていた、そして今日お姉ちゃんはなんでも正解なんだよと言っていた
正解とか不正解とか無かったらもう少し気持ちが楽になるのかな、それとは逆に物足りなさも感じてしまうのでしょうか

近くにいるのに、会える距離なのに、会いたいと思う気持ちを届けることができないのが今のわたしたち
お姉ちゃんの彼の話になると弟は嫌がりそして耳を塞ぐ
物心ついた頃から遊んでくれたのは遠くにいる彼だった、だからお姉ちゃんの部屋にある、更新されていく思い出が詰まったアルバムを見て
11個下の弟が言った、なんかいやだ 
その一言に私たちの全てが詰まっている
どうしてこうなったのかわからないし、こうならない他の未来もあったんじゃないかなとか、弟のことを思うとなぜか申し訳ないと思ってしまった
そう言ってお姉ちゃんは泣いてた、そして私も泣いた 好きな人の隣にいるのに、それは幸せなことなのに涙が出てしまうくらい苦しかった


今日も私が思う彼のことを考えながらピアノを弾いていた 
おうちのピアノに向かうと、私がピアノの練習をしている時によく連絡してきたり、ピアノを聴かせてと電話を繋げたまま弾いていたなあとかまだマフラーと手袋が必須だった雪が降っていたあの頃を思い出した
2人の距離をグッと縮めた冬が終わって、そしてさよならの春が来てお互い遠くなったけど、あっという間に夏が来てそしてまた近い場所にいる



四季の中で夏が1番早くすぎていくような気がする 
椎木さんはよくわからないことをツイートしてたけどはっとりさんがいう夏っぽいはよく理解できた あれもやりたい、これもやりたいと夏っぽいことをやろうと必死になっていうるうちに夏は通り過ぎてしまう、
一冊の本を完成させるために今日も文字を書いていた 数百ページに収まってしまうのは少し寂しいけど文字にしたら10万字以上 私たちの思い出は数えられるほどの量じゃない

私が伝えたかった本当の気持ちはページの最後に綴ると決めている 
ダルマやヒラマサそしてサザエやスルメイカ
たくさんの魚が釣れる境港にまた釣りしに来てね

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