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『はなし家たちの戦争』を読んだ

2021/11/16、読了。読み終えたのは昨日のことなのに、どこで読み終えたか忘れてしまった。

卒論の主要参考文献として読んだ。論の進め方には多少強引な点が認められるものの、そもそも禁演落語・国策落語についての文献が少ないため(国策落語は特にそうだ)、本書が提供してくれる情報はかなり貴重だ。資料集として活用させて頂くことにする。卒論執筆中は何度も読み返すことになるだろう。戦時中の他の文化分野の諸状況についても言及されているので、ひょっとしたらそこも卒論に使えるかもしれない。

中でも、国策落語の台本3題が読めたことは本当に有難い。他の本でもあらすじは知ることができるが、本書のように全文掲載されているのは珍しい。特に、国策落語で人気を博した柳家金語楼による『出生祝』の台本を読めたのは大きな収穫だった。

また、卒論に使うわけではないが、一般の女性が前座を務めていた時代があることには驚いた。

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