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『考える遊び』を読んだ

2021/10/18、星野珈琲店にて読了。織姫ブレンドと星野ブレンドを飲み比べてみたが、ちゃんと味が違う。飲みやすいが酸味がある前者に対し、後者はぐっと苦味が追いかけてくる。今日は織姫ブレンドに軍配が上がった。気分によって飲む珈琲を変えられるといい。ところで、ここ最近ずっと胃腸の調子がよろしくないのだが、珈琲の飲み過ぎかなあ。

串田孫一の作品を読むのは初めてだ。最近ぼくは哲学者のエッセイを見かけたら進んで読むようにしているのだが、今回はそのキャンペーン(といってもぼくひとりなのでブームと言った方がいいのか)の一環である。

全30章で構成されているが、1章1章は短い。筆者の考えを余すことなく読者に伝えようというよりかは、解釈に幅を持たせた比喩を使うことによって、自身の思考に嘘をつくまいとしている印象を受けた。文章自体はするすると読み易いが、初めて触れる思考を扱っているので、串田の文体を身体に慣らしていくのにはいささか時間が必要かもしれない。代表作である『山のパンセ』や、ちくま学芸文庫から出ている『古典との対話』も、リハビリがてら読んでみたいと思った。

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