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『作家の珈琲』を読んだ
2021/9/13、家にて読了。
「コロナ・ブックス」というレーベルを見るとギョッとするが、初版が発行されたのは2015年。元は太陽の周りにある希薄なガスの層を指す語であったのに、たった5年で言葉の意味がすっかり変容してしまったことを思い知らされる。
珈琲を好んだ文筆家たちの文章と、近しい人々が彼らについて綴ったエッセイが、文筆家行きつけの喫茶店の写真でふんだんに彩られた一冊。
作家が生身の人間として生活を営んでいた軌跡を追っているような気がして、写真を眺めているだけで微笑みをもらしてしまう自分に気付く。浜辺に残った大きな足跡に、自分の足をそっとあてがってみるような心持ちだ。
あまり立て続けに珈琲を飲むと胃がただれる感覚があるため、普段のぼくは紅茶派だけれども、雰囲気の良い喫茶店の写真を眺めているうちに、無性に珈琲が飲みたくなった。そして実際に飲みに行った。はは、どうだ。参ったか。
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