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カリフォルニアで運転免許を取った

渡米して5ヶ月目にして、ついに運転免許を取得しました!

暫定的な免許証。2週間以内に正式な免許証が届くらしい。

免許取得までは思った以上に長い道のりでした(こんなにかかるとは思っていませんでした)。記憶が新しいうちに、手続きや試験の流れ、苦労したことなどについてまとめておこうと思います。今後カリフォルニアで新たに運転免許を取得する人の参考になれば幸いです。

ちなみに参考情報として、自分は日本では18歳のときに免許を取得して以来、15年間で1度しか運転したことがない生粋のペーパードライバーです。
日本にいた時は京都や東京に住んでいて、車がなくても不自由なく生活できていましたが、ベイエリアだと車がないと生活がかなり不便なので取ることにしました。

仮運転免許証取得(筆記試験)

まずは筆記試験を受けて仮免許を取得します。事前に以下のページで申請した上で、DMVに行って手続きをおこないます。

運転免許証は、Real ID付きのものを申請しておくことをおすすめします。Real IDとは、州ではなく連邦政府が認めた身分証明書です。現状は運転免許証があれば国内線に搭乗できますが、2025年5月からはReal IDなしの運転免許証では身分証明の役割を果たさなくなり、搭乗できなくなります。

ちなみに当初は2020年10月から本ポリシーが適用される予定でしたが、コロナの影響でReal IDの普及が遅れており、度重なる延長がされています。

運転免許証 + Real ID の申請には、以下のものが必要です。

  • オンラインで事前申請した際の受付番号

  • ビザが添付されたパスポート

  • SSN

  • I-94のコピー

  • 住所を証明できる書類2枚

住所を証明できる書類として使えるもののリストは こちら にあります。自分は、アパートのリースアグリーメントと、住宅保険の証書を持参しました。

DMVに行くと、まず申請料の支払いと視力検査をします。申請料は2022年10月時点で$39でした。物価上昇にあわせて年々高くなっているようです。視力検査は、以下のようなアルファベットが並んだ紙から一列指定され、その列を声に出して読むだけの 適当な 簡単なものでした。

これらが終わると、免許証用の写真を撮って筆記試験に移ります。筆記試験は、設置されているコンピュータからオンラインで受験します。カリフォルニアは多様な国籍の人が住んでいることもあり、多くの言語がサポートされています。日本語もあったので自分は日本語で受験しました。

筆記試験の勉強は、以下の2つの教材を用いておこないました。

1. カリフォルニア州運転者用ハンドブック:DMVが出している公式のハンドブックです。日本語でもダウンロードできます。

2. RISTA DRIVING SCHOOL 筆記試験練習問題集:カリフォルニアの交通ルールに準拠した問題集です。

勉強の仕方としては、まず2の練習問題を解いてみて、間違えたところを1のハンドブックで確認する、というのが効率的だと思います(ハンドブックは時間があれば全部読むにこしたことはないですが)。

筆記試験は3、4問間違えましたが無事合格し、仮免許がもらえました。

仮免許証(2022年10月24日取得)

ちなみに筆記試験は3度落ちると申請からやり直しになります。簡単なので3度も落ちることはほとんどないとは思います。

運転の練習

仮免許が取得できたので、いよいよ運転の練習です!仮免許があると、カリフォルニアの運転免許証を持っている人が助手席に乗っていれば路上で運転の練習をすることができるようになります。

ただ、ここに大きな壁がありました。誰に助手席に乗ってもらうの?という問題です。自分は社内1人目の米国転籍ということで、同僚も気の知れた友人も近くにおらず、練習に付き添ってもらえる人がいませんでした。

米国では基本的に16歳になると運転免許を取得します。彼らは親に付き添ってもらって練習するため、それを前提としたシステムになっています。ただし、米国に親族のいない多くの移住者にとってはそれは通用しないので、苦労ポイントのひとつだと思います。

そのため、自分はドライビングスクールを使って練習することにしました。エリア内にあるスクールをいくつか比較し、1番評判のよさそうな Bay Area Driving Academy に決めました。

International Relocate Course という、他国で運転免許を持っている人向けのコースを受講しました(1回につき2時間$175)。日本の教習所とは違って、教官が家まで迎えに来てくれて路上で練習し、終わったら家の前で降ろしてくれます。自分はScottという教官でしたが、とても親切でよい方でした。

最初から路上で練習なので、1回目の受講はとても怖かったです。ウィンカーのかわりにワイパーを起動するという移住者お決まりの過ちをおかしつつも、何とか無事に終えることができました。2回目、3回目になるにつれて徐々に慣れていきました。

そして、3回受講が終わったところで、実技試験に挑むことにしました。

運転免許証取得(実技試験)

実技試験は、以下のページの Behind-the-Wheel Drive Test から予約します。

だいたいどこも3週間待ちくらいでした。コロナ禍では数ヶ月待ちとかだったようなので、だいぶ緩和していそうでした。自分は、近くのDMVの中でも比較的予約が取りやすいSan JoseのDMVを予約しました。

たまにキャンセルで直前の予約が空いていたりするので、早く試験を受けたい人は頻繁に空きを確認するとよさそうです。

また、DMVごとに周辺環境などの理由で難易度は異なるようです。非公式ですが以下のページに各DMVの合格率が書かれていました(信頼性は不明)。

そして、ここでも練習の際と同じく、誰に助手席に乗ってもらうの? という問題があります。というのも、米国の実技試験では、自分で車を用意して試験場に向かう必要があります。そして当然ですが、試験場に向かうには助手席にカリフォルニアの運転免許を持った人が乗っていなければいけません。

自分は、練習で使っていたドライビングスクールに Test Day Assist Course という一緒に試験場に行ってくれるコースがあったので、そちらを利用しました(こちらも1回$175)。DMVの空き枠とドライビングスクールの空き枠が一致していなければ予約できないため、日程調整には少し苦労しました。

そして試験の準備をしました。最初に聞かれるハンドシグナルや車のパーツに関しては以下の記事を参考にさせていただきました。

運転に関しては、以下のDMV周辺を走る動画を観てイメトレしました。

そして、満を持して実技試験に向かいました。この時は、まあ軽くパスできるだろうと思っていました。

12月2日 実技試験1回目

これは今や笑い話なのですが、1回目は何とエンジンをかけるのを失敗してスタートできずに終わりました。エンジンをかけるにはパーキングモードである必要がありますが、ドライビングモードでかけようしていました。あれ?あれ?と鍵をガチャガチャやっているうちに試験終了と告げられました。

ドライビングスクールでは、すでにエンジンをかけた状態から練習が始まったので、エンジンのかけ方を把握できていませんでした(日本で免許を持っていたとは思えない)。初歩的すぎるし、時間もお金も無駄にして終わったので、結構ショックを受けました。

ただ、幸いなことに、試験結果は失敗(Unsatisfactory)ではなく、延期(Postponed)になりました。実技試験も筆記試験と同じく、3回失敗すると申請からやり直しになりますが、今回は失敗にすらカウントされなかったので、チャンスはまだ3回残ったままになりました。怪我の功名です。

そして早速次の予約を12月23日に入れました。年内に取るぞ!と意気込んでいたのですが、試験日の数日前から体調を崩してしまい、キャンセルすることになりました(その頃、周囲で風邪がかなり流行ってました)。そして免許取得は年明けに持ち越しになりました。

1月12日 実技試験2回目

今度は無事にエンジンがかかり、スタートできました。途中までは順調でしたが、一時停止のところで停止せずに進んでしまい、一発アウトになりました。普段そんなミスはしないのに何でだろう?とショックを受けました。

これは3回目の試験の際に分かったことなのですが、本来立っているはずのSTOPのポールがその日は倒れており、一時停止ということが少し分かりにくくなっていました。ベイエリアでは年明けずっと雨が降っていて、その影響で倒れてしまっていたようです。とはいえ道路にSTOPと書かれているので気付くことはできたはずですが… ちなみに3回目のときには戻っていました。

ということで、3回目に持ち越しになりました。この頃から、いつになったら取れるんだろう?とかなり不安になってました。

2月1日 実技試験3回目

前日は、今回は無事パスできるのだろうか、いつまで車のない生活が続くんだろうか、と先の見えない不安に夜が眠れませんでした。レッドブルで無理やり目を覚ましてDMVに向かいました。

今回は試験を受けるのに$8かかりました。1度失敗すると、2回目からは追加で受験料がかかるようです。

今回も無事スタートできました。そして、大きなエラーもなく無事パスできました!マイナーエラーは15個までは許されるのですが、8個でした。そのうちの大半がスピードが遅すぎるというものでした。

ということで、長い道のりがようやく終わりました。身分証明にパスポートを持ち歩く生活や、自転車で移動を頑張る生活もそろそろ終わりです!早速車を買う予定なので、買ったらまたnoteに書こうと思います。

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