人間は希望と期待の中から明日への活力を見出す

高齢者の方たち（愛すべき年寄りと私は心の中で呼んでいる）に歌を教えるようになってからすでに8年以上が経つ。歌詞しか書かれていない自作の歌集を見ながら自分でピアノを弾いて、一緒に歌ってもらう。昨日はその発表会だった。

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めちゃくちゃ変な言い方をすると、愛すべき年寄りたちも人間なので、緊張をする。本番前に小学生みたいな奇妙な発言をすることもあるし（笑）それがやたらめったら面白い。私の倍以上も生きている人たちばかりなのに、その場にいるとまるで小学校の音楽会の舞台裏のような気分になってくる。どきどき、わくわく、という擬態語がマンガのようにあちらこちらに見える。

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必ず来年も出ましょうね、と声をかけるところまでがわたしの仕事。「先生から元気もらったわ」と口々に年寄りたちは言う。吸い取られる、と言った方がいいかもしれないが、彼らに希望と元気を存分に渡す仕事だと思っている。明日からも頑張ろう、来年に向けて頑張ろう、年寄りたちも同じ人間なので、希望や期待の中から生きる活力を見出している。
愛すべき年寄りたち、来年も元気で、一緒に音楽が出来ますように。

20240220（あるいは20240221の朝）