見出し画像

まる。

優しい人は、痛みを知っている人だと思う。
まあるい人は、角が削られた人だと思う。
そういう人は、とんがりを向けられたら転がってかわすのだと思う。


日本語とは面白いもので、物事がキレイに終わることを「丸く収める」と言う。
厳しかった人が柔らかくなると「丸くなった」と言う。
平和の和は、輪。丸いのだ。

UNOなどで、終わることを「あがり」という。
上に登ることを「上がる」という。
レベルアップすることを「上がる」という。

丸くなると、終わるのだ。
終わると、レベルアップするのだ。
人の成長は螺旋階段とよくいうが、丸く上がっても続きがある。



ーー

私は、笑い癖がついている。
面白いとか面白くないとか考える前に大抵笑っている。

キッカケは同級生に「怖い」と言われたから。


振り返って読んだらこんなことを書いていた。

余計な心配もかけられず、怒っているとも思われない笑顔はとても便利で、私は笑っていたから心が守られたし、悪いこともいいことだと捉えられるようになったのかもしれない。


今日書きたかったことの半分これかも笑
笑っていれば、平穏なことが多かった。たまに何ヘラヘラしてるんだと怒られたけど。

私は、よく笑う人が大好きだ。安心する。胡散臭い笑顔じゃないやつね。


癖で笑ってると「話してると楽しい」とか「あんまり楽しそうだからこっちまで楽しくなる」とか言われて、私が笑えば周りの世界が丸くなる気がするのだ。大好きな人も笑ってくれる。

笑うと、顔ってまるくなるよね。
とんがりはぶつかると痛い。自分も、相手も。
でも真ん丸な人はきっといなくて、ほんの少しの角でさえ誰かにぶつけちゃったり、思わぬところで角をぶつけられるのだと思う。


私は厳しいこと言われても傷つくだけで反骨精神とかさほど湧かないし、へこむばかりなので、人にもあまり言いたくない。あ、技術とかじゃなくて性格とかの話。

よほどの問題点がある人は、この年齢でこうなら、なかなか治らないだろうなと、私が言わなくてもどうせ痛い目に遭うし、痛い目見ないとわからないと思っている。

角が削れるときは痛いのだ。痛い想いして丸くなるしかない。
じゃあ注意して削ってやるのが優しさだと思う人もいるかもしれないが、私が言ったくらいで丸くなるとんがりとは思えないものはたくさん。
痛いのは嫌い。自分も相手も痛いとんがりなんて、できる限り避けたい。


カクカクゴロゴロした石同士だときっと避けられない。
片方ができるだけまあるい石になれば、コロコロと避けられる。

まあるい笑顔は、私の1番の攻撃であり防御なのだ。

刃を向けないと、刃を向けられない。
人と戦うくらいなら、自分と戦うから、バカっぽくても逃げてると思われても、笑っておさまるならそれでいいのだ。


近すぎる関係だと時々、角が生まれる。
ケンカは痛い。悲しい。寂しい。

それでも、一緒に角が削れるならいい。
お互いに「ごめん」という瞬間は、痛かったよねとさすり合うような感じ。

大切な人には身を削る、時間を削るのは惜しくない。
大切な人を傷つける角なら痛い目見て丸くなれ、私。って感じ。
だけど、こんなに誰とでも繋がれる時代で出逢う人みんなの角を受けてたらキリがない。


無意識に私は笑うことで「攻撃しないでね」バリアを張っているし、角が見えても丸まって避けている。



ーー

Twitterを始めたばかりの頃、反論というかアンチというか、攻撃されて引用ツイートでかっこよく叩きのめしている人を見てすごいなあと思った。

じゃあ私はそれをできるか?を考えたときにできないなと思った。
もう一度反応されて返すのも面倒だし、時間の無駄だし、また嫌な想いをするかもしれない。
傷ついても「私、全く気にしてませんよ」を装って存在無視が1番いいやと思った。
(実際、これは酷な話で存在を認知されないことが1番ダメージが大きいらしい)

まぁ、そういうツイートは今も来たことないのだけど(笑)

とにかく、私が決めたルールは刃を向けてくる相手と戦わないことだった。
同じ土俵に立たない。同じリングに立った時点で負け。


試合放棄はダサく見えるかもしれないけど、受けて立つ気なんてない。
時間をかけたい人としか試合したくない。




ーー

1人では笑わないのに、2人なら泣いても怒っても笑う。
そうやってバカにされる前に自分で笑って、怖いと言われないように笑って、攻撃されないように、傷つかないように、逃げているのかもしれない。

いいよ、そう思って。逃げるが勝ちにするから。

笑って泣いても、誰が隣にいるかで違うのだよ。
笑わず側にいてくれる子を知っている。私より先に泣いてくれる子を知っている。
とんがりをぶつける暇があったら、ぶつかって泣いてる人の隣にいたい。


だから、私の笑顔を悪者にしないでくださいな。

いただいたサポートは人のケアに使える勉学に使って周りに還元させます!