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便利屋さんにお世話になった話

こんばんは。
春野つみれです。
※今日は虫が出てきます。

蝉が鳴き始めました。
蝉をはじめとして私は虫全般苦手です。
夏の風物詩など知ったこっちゃありません。
自分より圧倒的に小さい蚊ですら素手では触れません。
そんなわたしのお家に、
大半の人が苦手な、触覚が立派なあの虫が現れた時のお話です。

コロナがまだこの世になかった頃、
会社の人としっかり華金を楽しんで、
真夜中に帰宅しました。

電気をつけて1番に黒いものを察知しました。
真っ白な壁にはりついており目立ってます。
とりあえず固まりました。
しばらく固まった後、そっと扉を閉め廊下に避難しました。

頭をフル回転させます。
真夜中に助けを求められる知り合いはいません。
殺虫剤もありません。
コンビニに殺虫剤を買いに行ったとしても、
私は絶対に黒ずくめの虫には挑めません。

ネットで戦闘方法を検索しましたが、
どれもこれも覚悟を決めないと無理そうです。
自分で戦うことを諦め検索方法を変えました。
そこで24時間営業の便利屋さんの存在を知ります。
希望の光がみえました。
私のお家の平和を取り戻すにはこれしかありません。
真夜中に電話をかけることに罪悪感を覚えつつ、コールボタンを押します。

………誰も出ません。

調べてみると便利屋さんはいくつかあります。
24時間対応と書いてある業者に片っ端から電話です。

……ぜーんぜん繋がりません。

希望の光がみえた分絶望しました。
帰宅してから軽く1時間は経っていたことを覚えています。

電話をかける業者がなくなったので、2周目に入りました。
ようやく…ようやくつながりました。
虫が出たので助けてくださいとお伝えすると、
やつが現れたんですね、と察しがよすぎる返答をいただきました。

料金説明で諭吉と一葉とお別れすることを知りました。
お家が平和になるのであれば諭吉とのお別れもやむを得ません。

車で30分ほどかけて来てくれました。
普通の殺虫剤を片手にやってきてくれました。
もう少し業者らしい道具があるかと思ってたので、ちょっと拍子抜けしました。

私は廊下に避難したまま、業者さんだけ部屋で戦闘開始です。
5分で試合終了してました。
めちゃくちゃに早かったです。
見つけてシューして終わってました。

虫平気なのすごいですねと言うと、
めちゃくちゃ虫苦手ですーと言われました。
よくこの仕事できてるな?!と思いました。
この依頼がめちゃくちゃ多いらしいです。

ちなみに業者さんが部屋に入る前に、
部屋が荒れ果てていることだけ伝えてました。
私の部屋は月曜からだんだんと荒れ始めて、
金曜日にピークを迎えるようになっているからです。
もっとすごい人いるんで大丈夫ですよー!とフォローしてくれましたが、
決して綺麗ですよとは言われませんでした。

お読みいただきありがとうございました!


























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