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週末のたのしみ
できるだけ週末の予定はいれない。
というのが敢えていえば私の”週末の予定”だ。
明日何しようかなって、思いをめぐらす金曜の夜。
今日どうしようかなって、自由に考える土曜の朝の布団の中。
そんな時間が嬉しい。
そしてなんだかんだ、何を食べようかな、に行きつく。
久しぶりに実家でご飯を食べたり、友人の家でご飯をごちそうになったりすると、一食の満足感でどこまでも幸せになれるものだと驚く。
そんな経験から、自分の家でも食事をもう少し大切にしたい、と思うようになった。
そうして成り立った週末の楽しみの一つが、美味しいもの・旬のものを探しにいくこと。
定番コースは、まずバゲットを買いにパン屋へ行くところから始まる。日本と違って美味しいパン屋はかなり限られているイギリス。私はいつも同じお店に行っていて、日曜日は閉まっているので、土曜日に行くと決まっている。
この後、時々近くのカフェに、コーヒー豆も見に行くが、まだ家に十分あったのでいつも通り賑わっているカフェの前を今日は通りすぎるだけ。
バゲットもコーヒーも行きつけのお店があることが嬉しいのだ。同じ店員さん、同じオーダー。そんな変化のなさが気楽で幸せだったりする。
袋にいれてくれたバゲットがまだ温かくて、歩きながらパクパク食べた。
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バゲットは食べ切る前に固くなってしまうこともあるので、フレンチトーストか、ガーリックトーストにすることもあって、二度美味しい。
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それからマーケットをうろうろして、野菜と果物を見る。
普段の買い物はスーパーマーケットだけれど、マーケットの方がプラスチックの包装が少ないし、新鮮なものも多そうだし、旬のものがわかりやすいので、こうやって時々週末の楽しみにしている。
マーケットでどっさり野菜と果物を買う人々を見るのも好きだ。
この人は随分ブルーベリーが好きなんだなとか、見ていて楽しい。
大手のスーパーマーケットにもお世話になっているものの、地元の八百屋さんがある風景が好きだから、できる時にちょっとでも貢献したいと思っている。便利さと安さだけを追求すると、どうしても大型チェーンが並ぶような、どこも似たような風景になってしまうのだなと思うから。自分の好きな風景は、自分で応援せねばならない。
今日はチェリー、メロン、とうきびにした。
(とうきびは、北海道弁などでとうもろこしのこと)
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夏の到来を、食の恵みを通して感じられる。
とうきびの皮の触り心地の優しさよ。自然が創る美しさには敵わない。
とうきびの食べ方は、かぶりつきスタイルも好きだが、きれいに一行ずついただくこだわりが、子どもの頃からなかなか抜けない。
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今日はさらに嬉しいことがあった。
いつぶりだろう。家の湿度が50パーセントを切った。
この家は、売るほど湿度があり、ずっと悩みの種なのである。
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ホント、湿度屋を開けそうなのである。開いたらこんな感じかな。。
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湿度から、食に話を戻そう笑。
最近読んでいる原田マハさんのエッセイは、食がもたらす喜びや、旅先での食事の楽しみを存分に感じられる素敵な一冊だ。特に「朝ごはん」の章が好き。
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湿度50%オフの大セールと、目で愛でる食材がテーブルにのった、はなまるな週末であった。