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子どもたちとサッカーコーチの"あたり前"の違い
子どもたちと同じ"サッカー"をしているはずなのにあれ?と思うことはありませんか?
小学2年生の試合にてこんな場面が。
Aくんがサイドライン際をドリブルしペナルティエリア隅のゴールライン付近へ。シュートする角度はなく、ゴール前には仲間のBくんが走ってきています。さあ、クロス!と思った瞬間、その子はシュートを打ち、ボールはゴールの後ろを通り過ぎていきました。
クロスだと思った人は誰でしょう?
シュートだと思った人は誰でしょう?
"クロス!"と思ったのは→僕らコーチ
"シュート!"と思ったのは→Aくん
僕はベンチからこんな声かけをしました。
"よくシュートまで進めたね!"
その言葉にAくんは笑顔に。
"Bくんがゴール前にいたのは見えたかな?"
その言葉にAくんは"?"という顔に。
この時、頭に2つのことが浮かびました。
①Aくんにとって、ゴール近く=シュートだということ
②Aくんにとって、クロス→シュートという考えは浮かばなかったということ
①Aくんにとって、ゴール近く=シュートだということ
練習中、ゴールの近くにきたらシュートしようと話をしています。Aくんにとって、ゴールとの角度は関係なく、ゴールとの距離が近ければシュートなのです。なぜならそう教わってるから。僕がそう教えてるから。子どもたちは練習していることしか頭に描くことができません。
②Aくんにとって、クロス→シュートという考えは浮かばなかったということ
僕らコーチはクロス→シュートの流れを頭に描くことができます。僕らコーチにとってクロス→シュートの流れは"あたり前"になっています。それはサッカーに何十年も触れてきたうえでの"あたり前"。目の前の少年団サッカー以外にも様々なサッカーに触れてきました。
対して子どもたちはサッカーに触れ始めたばかり。Aくんにとっては目の前の少年団サッカーがサッカーのすべて=“あたり前“です。
僕らにとっての"あたり前"=子どもたちにとっての"あたり前"ではない
このことに気がついてよかったです。
これからの練習や試合を通じて、僕らと子どもたちの"あたり前"が重なる部分を少しづつ増やしていこうと思います。
追伸
"あたり前の重なり"を増やすためには少年団の活動以外にももう一つ方法があると思います。それはプロサッカーを見ること。
僕の所属している少年団でも先週末より活動休止となってしまいました。外出もままならない子どもたちは辛い時間が続きますが、普段忙しい子どもたちにとって普段より自由になる時間が増えると思います。これを機会に少しでもプロのサッカーに触れてほしいと思います。
Jリーグも休止しているため生観戦は叶いませんが、テレビやDAZN、YouTubeなどの媒体を通じてサッカーの最高峰に触れてほしいと思います。FIFAなどのゲームでもいいと思います。その中で好きな選手や真似したい選手ができたりしたら最高ですね。
少年団の活動再開日はまったく見えません。活動再開となった折には、僕らと"あたり前の重なり"が少しでも増えた子どもたちに会える日を楽しみにしていたいと思います。
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