サッカー低学年コーチに就任。まずは子どもたちの世界に入ってみよう

こんにちは。
サッカースポーツ少年団でボランティアコーチをしているピジョンと申します。小学4〜6年生の3年間のお父さんコーチを経て、2019年度より小学2・1年生を担当しています。

4月から小学2・1年生との練習がスタート。
といっても、技術向上という段階ではありません。では、どんな段階なのでしょうか。

僕はこの時点で次の目標を立てました。

小学2・1年生4月スタート時の目標
●子どもたちの心をほぐす

お父さんコーチであれば、コーチ=○○パパとなります。これは子どもたちもコーチを警戒することなく、スムーズに練習へ入れます。我が子だけでなく、コーチ就任前から知っている我が子の友達もいれば、なおさらスムーズです。

ただし、お父さんコーチでない今、
コーチ=誰だかわからないおじさんです。
遊びのような練習をすれば、低学年の子どもたちは楽しそうにしてくれるので、心を開いてくれたように思えます。

でもそれは勘違い。
子どもたちが本当の自分を出すようになってはじめて子どもたちの心をほぐせたと言えると思います。

そんな時期の練習中にこんな出来事が。

この日は1年生3人との練習。
途中、1人が練習に飽きてしまったのか金網に外を向いてつかまってしまいました。泣いていないだけで、まるで"セミ"のようです。連れ戻そうか悩んでいると、なんと残りの2人も金網へ向かって走り出しました・・・。そう3人とも"セミ"になってしまったのです。

どうしたものか考えた末、金網に向かいました。

連れ戻すためではなく、僕も"セミ"になるために。子どもたちがボールの上に立って目の前の金網に捕まっていたので、僕もボールの上に立って金網に捕まりました。

離れた場所では練習を見学している親御さん方が4人並んで"セミ"になっている姿を見ているはずです。このコーチは何をやっているんだろう?と思っていたに違いありません。

そんな視線にも負けずにしばらく"セミ"でいると、子どもの1人が"何やってるの?"と聞いてきました。"○○たちと同じことをしようと思ってね"と答えると、これをきっかけに4人での全員金網の外を見ながらの会話が始まりました。こうなればもう大丈夫。"またボールを蹴ろう"となりサッカー(というよりボール遊び)を再開することができました。

子どもたち3人を無理矢理連れ戻すこともできたと思います。ただ、この日の練習は乗り越えられても、子どもたちとの関係に変化はないでしょう。

"セミ"を子どもたちの世界に入れるいい機会だ、と感じ、実際に子どもたちの世界に入ったおかげで、子どもたちの心をほぐすことができ、子どもたちとの心の距離が近くなった気がします。

この一件で、小学2・1年生という低学年コーチとしてやっていく自信が少しつきました(^_^)



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