見出し画像

「妻の作り立ての料理」を所望する夫

今どきこんなこと言う男性いるの?と驚く方も多いと思いますが、これ2年前に私がSNSに投稿していたやつです。この人とはその後お話しする機会がないので、意識変化があったかどうかわかりませんが、いつの世も、こういう考えの人は一定数いて、今後も少数派として生き延びていく気がする。

ポテサラの盛り上がりに、そんなことを思いました。

**********************************************************************************:

「共働きで平日は食事を共にしないので、週末は妻の作り立ての料理を食べたいのに、なかなか実現しない」

とぼやく某氏。

「例えば6時半に夕飯なら、5時までにはその日の献立用の食材を買ってきて、6時半に出来立てほやほやをサーブしてほしい。昼頃から作って夕方できた煮込みハンバーグを温めなおして出されるのは、それは『作り置き』なので嫌です」と。

「じゃあ奥様は、土日は夕方以降は自分の楽しみの予定は入れられないんですか?」と聞くと、「平日料理しないなら、週末にそのくらいやってくれてもいいじゃないですか。僕はただ妻に機嫌よく僕の好物を作り、一緒に楽しく食べたいだけなんです」とのこと。

「僕が平日温めなおして食べられるように、週末に何品も作ってくれるのはありがたいけど、それで疲れちゃって土日に当日の夕飯まで作れないなら、作り置きはいらないから、土日だけ作り立てを出してほしい」と語る某氏もその奥様も、たくさんのもやもやを積み重ねている気がします。

そして、個人的には夕方できたものをちょっと冷めちゃったから温めなおしてお夕飯に出したら「作り置きだからいやだ」というのは、ならば一体何時以降ならそうじゃないのかが疑問。フリージングしちゃったとかならわかるけど、何でも作り立てほやほやがおいしいわけじゃないし、先に作っておいて、せっかくの土日は一緒にアペリティフでも楽しんで、夕方できたものをさっと温めて、作り立てのサラダや副菜と楽しむのは、一般的ではないの?

******************************************************************************

当時のコメントはやはり男性への批判一色。まあ、「俺もそう思う」的なのは書きにくいですよね。

♂「自分で作れば自分で時間のコントロールできるし、自分で作ってあげればいいのに」

♂「そのRelationshipに何を求めてるんだろうね」

♀「奥様、ゆっくりできる時間無いですよね…(超小声)」

♀「この夫婦共働きなのにね〜。この旦那、一人暮らししたことないんじゃない!家事がわかってない!超上から目線だよねー」

♂「死ねって言いたい(言わないけど)」

♀「このグチを人に、しかも、料理上手女子に言っちゃうところがスゴイな。奥さまに言うとキレる、もしくは、しねってブログに書かれるかも知れないことはわかっているのか(笑)」

♀「共働きでも、帰って来るのが結局は早い方が色々やる事になったり、週末に奥様が作り置きしてくれるのありがたいと思わないのかな…自分は何も作らないのに…。
普段作らない人は、ご飯が食卓に並ぶ為には献立考えて、買い物して、準備をして、料理をしてやっと食べられる事を物理的に理解出来ないんだろうね。
1番悲しいのは、やって貰う事ばっかり考えてて、自分が奥様にやってあげようと思えない事だよね」

♂「ご自分が作ってあげればよい。気分転換にもなるし、なに作ろうかって、楽しいし、奥さんが喜んでくれるともっと楽しくなるのに。もったいない」

♂「そこに、おかんは必要なのかですよ。パートナーと思えば、そこまでの拘りはお願いですよね。作って見れば、言ってることの矛盾が解ると思います。料理やってれば、そこまで言うか?となりますがねー」

♀「何日も前から手間をかけて煮込んだカレーも拒否されるんですね」

ぴえこ「私もそこを指摘しましたが、煮込み料理は別枠みたいです。ただお刺身とかじゃなく、ある程度手をかけた家庭料理で自分の好物がいいんですって。『ある程度』って微妙ですよね。例えば、ロールキャベツとか餃子、って言ってたけど、自分のケースを振り返ると、その二つはあんまり食卓にあがらなかったので、そもそも奥様にとっては旦那さんの『家庭料理』がそうではない可能性もあるのではないかと」


なんだかなあ。。。コロナ禍のStayHomeで、家事にまつわるギスギスもよく見聞きしていたので、この投稿がmemoriesにあがってきて、変わらない・変われない人のしぶとさと悲哀のようなものを感じてしまいました。

どのお料理をどういうふうに食べるというのは、表層的な部分に過ぎなくて、根っこに満たされない闇や幼稚性があることが問題の本質なんだと思うし、そういうものを抱えた人は、むしろ今後増えていきそうな気がする。家事分担に代表される「あるべき夫婦像」とのバランスが取れず、どこかでゆがんだ形で発散されるエネルギーの増大が、ウィルス感染拡大同様に心配です。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?