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わたしが朝、5分早く家を出るようになったワケ

朝、遅刻しそうになりながら、家を出た。
駅まで走って向かっていると、公園に小学生が1人でいた。
泣きながらベンチに座っている。
会社には遅刻できないし、すごく気になるが、その場を去った。

夜寝る時、今朝の出来事が頭をよぎる。
「あの子、何かあったのかな。」

次の日、いつもより家を早く出た。
公園には、昨日と同じように小学生が1人でいた。

今日は話しかける時間がある。ぼうっと座っている。
「おはよう」と挨拶をした。

それから毎日公園によった。
そして、何か話すわけではないけれど、ふと目が合うと会釈しあう関係性になった。


私たちの暮らしは、この世界を共にしているさまざまな存在と関わり合い、影響し合いながら生まれています。

だからこそ、暮らしの中で見なかったことにしている自分の振る舞いが
誰かの暮らしに影響する場合もあれば、
暮らしの中で人を1人の人として大切にまなざす振る舞いが
誰かに影響する場合もあります。

気になるな。
どうしたのかな。
ちょっとだけ早く家を出てみようかな。

誰かと出会い、心が感じる自分の中に生まれた大切な感覚も大切な市民性。

その市民性に導かれ生まれた日常の振る舞いが、お互いの間に優しさを育んでいるのかもしれません。


暮らしの中にある、誰かを想うふるまいやまなざし。
PIECESはそれを「市民性」と呼んでいます。

2023年12月から「やさしさのむしめがね」として市民性を照らしています。
たくさんの市民性や市民性をみつけたメイト(継続寄付者)をご紹介していますので、見てみてくださいね。


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